今、激しく雨が降って参りました。本日、奥沢教室でセミプライベートクラスがございました。ご参加の皆様に講評を行わせて頂いておりましたところ、突然、窓の外で鮮やかな雨音が響いて参りましたので、驚きました。簡単な傘はご用意させて頂きましたが、皆様、雨の中、ご無事にご帰宅になられましたでしょうか。私も、「粉と卵」のスイートポテトを購入後、急いで帰宅致しました(先程、小さな方達がいらっしゃいましたよ、と、お店の方が言われました。笑)

さて、前回のブログを書かせて頂きましたら、年長さんのお母様より、不思議なメールを頂きました。そのお母様も、「おかあさんのはなし」の紙芝居をお求めになり、本棚に立てかけておかれたところ、お嬢様が「私、これが欲しかったの。」と見つけられ、お父様お母様の前で、情感を込めて紙芝居を何度も読んでいらっしゃるとのことで、お母様は私のブログをお読みになり、先輩のお姉さまのお話がお嬢様と同じで、大変驚かれたそうです。お試験に纏わる不思議なお話はよくあるのですが、このお話を伺い、チョコリットの先輩と現在の生徒のお嬢様とが、時間を超えて、何か呼応し合っているような気が致しました。ご縁とは不思議なもので、チョコリットにお集まり下さいますお母様方は、初代から、現在まで、ほとんど同じ雰囲気をお持ちでいらっしゃいますし、お嬢様方もまた、しかりです。
先日の日曜日に、大きな真紅の花束を抱えて、私は六本木の教室であるサロンにおりました。なんと、12月のコンサートのご演奏をお願いしております、フェイギン様ご夫妻様とヴァイオリンの方のコンサートが午後開催され、魅了されて参りました。ドビュッシーのピアノ三重奏曲 ト長調では、闇の中にふと、天から現れた銀の光で出来た蝶がゆっくりと舞い降りて来、チェロがその微かな輝きを壊さないように壊さないように、深い愛で受け止めに行くかのような思いが致しました。その時、考えておりましたのは、過去の作曲家の思いが現在、遠い時を超えて受け止められているというその素晴らしさでした。そして、その作曲家の思いは、この日のように、一人では無く、何人かの人の思いと思いが呼応しあい、ひとつの演奏曲として実現されるという、また別の奇跡が感じられるのです。そして、第3に、聴衆達が、また演奏の中に浸り、自己の思いを呼応させていくという風に、感性をお互いに響かせ合うこと程、素敵な交流は無いのではと思うのです。
チョコリットの授業では、演奏ではございませんが、私が今日まで生きてきた様々な経験の中で、お子様にとりまして、これは!と心から思うことを精一杯皆様に発信させて頂いている点では、真剣に演奏している方と、僭越ながら、何か共通項があるのかも知れないと思うのです。紙芝居「おかあさんのはなし」も、そのひとつです。メールを下さったお母様の他にも、紙芝居をお求めになられたと、お母様からお伺いいたしました。お嬢様のご成長の為に、授業中での様々なことを真剣にお受け取り頂く、お母様方の深い思いと愛情とが、時間を超えて同じように不思議な呼応を時に招き、それを拝見させて頂くことは、それ程珍しいことでは無いのかも知れません。チョコリット的なお母様。それは、今までの人生を真剣に生きて来られた方ではと思います。チョコリットでは、真剣な子育てを笑う方など、何処にもいらっしゃいません。真剣に、良い子、素晴らしい子に育って欲しいという思いを持ち寄られ、身を寄せ、心を寄せ合って来られた年長さん達の11月1日が参ります。何も怖いことなど、ございません。お母様方は、弓道の道場に、諸先輩の「気」が残っているように、チョコリットで、先輩お母様方のお心や、同志のお母様方のお気持ちを纏われて、お試験へと向かわれるのです。どうか、安心して、受けていらしてくださいませ。常に、皆様おひとりおひとりのことを考え、お祈りさせて頂いております。
さて、最後になりましたが、雨が大好きなご卒業生のお母様!雨が好きな同志、お互いに思い出し合っているのが分かります・・・これも、呼応でしょうか?(笑)また、先日、バレエの発表会に伺わせて頂きました時の楽しいお写真とお手紙を頂きましたお母様、この場をお借りしまして、大変ありがとうございました!とお伝えさせて下さいませ。嬉しかったです。その節は、ドラマ性のあるバレエの発表会で、本当に素敵でございました。また、ゆっくりとお手紙を書かせて頂きますね!