昨年、11月7日に<お手紙>というタイトルのブログをアップさせて頂きました。その夜、その<お手紙>のお嬢様のお父様より、メールと、こちらの絵をお送り頂きました。以来、この絵は私の携帯の待ち受け画面にさせて頂いているのです。昨年末のコンサートの折、お父様にお話しをさせて頂き、お許しを頂きましたので、遅ればせながら本日、そのメールの一部をアップさせて頂こうと存じます。
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「2年間本当にありがとうございました。**の父です。本日のブログを拝読致しました。
妻の言う通り、11月1日の夜、妻が綱島先生にお電話をしている間、書いた手紙だったはずです。娘が寝た後、机にその手紙があるのを見て、その時親として、娘が大事にしたいことに気付きました。先生の言う通り、親の想像を超えて子供は成長していたのです。今思い返すと、10月後半、家で遊びの時間に娘が書いた絵がありました。我々は面接やお勉強の最終確認のことで頭がいっぱいだったことと思います。この絵を見て、私は、「**(お嬢様のお名前)、すごい絵がうまいね。机の書き方が本当にうまいね」と言いました。**は「そう?」と言った気がします。でも違ったんです。娘は、この日にチョコリットがもうすぐ終わることを知り、娘は綱島先生との時間を絵にしたかったのです。 2週間も前から、娘はいずれ来るお別れの日を理解し、そして、11月1日に手紙を書いたのだと思います。娘の気持ちを理解できると思っていましたが、それは親の驕りでした。大切な人との別れ、また大切な人との出会いをこれから娘は何度か経験します。綱島先生に出会えたこと、そしてお別れ。娘は一生忘れないと思います。大人になると聞こえない音があると言いますが、本当に子供には色んな音が聞こえているのですね。最後まで貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。(以下、略させて頂きます)」

一期一会。そのような思いでお嬢様ともご父兄様ともお目に掛かっておりますが、お嬢様からも、そしてご父兄様からも、私の方こそ遥かに豊かな、尊い事々を学ばせて頂いております。我が子を思うお気持ちや、各ご家庭の教育について、内省されつつ、より良い方向へとご家族の皆様で向かっていかれるその素晴らしさに出会います度に、私は立ち止まり、脱帽するしかないのです。お父様、お母様、そして、お嬢様からの、音色の違う響きが合わさって、強く美しい新たな響きが生まれるその音の魅力や素晴らしさに、これまで出会えたご家族様の数だけ、感動を頂いてまいりました。その皆様の響きと、私も響きあわせて頂きながら、これからも精一杯、歩んでまいります。

チョコリットをご卒業されたお嬢様達のそれぞれおひとりおひとりの個性が、小学校でどのように発揮され、愛されておられるのかを想像しただけで、非常に楽しくなって参ります。チョコリットで生き生きと自己を発揮されていらしたまま、変わらずにまっすぐ伸びて行ってほしいと切に願います。どうか、無理に背中を屈めたり、柔らかな色彩の花びらを花開かせるご準備の出来ているつぼみを、原色の頑丈な花びらになど無理に変えないで下さいね。