お母さま方からこの数日間、本当に沢山のお電話やメールを頂きました。そして、この大変な日々のお嬢様のご様子やお母さま方のお気持ちを、本当に色々とお聴かせ頂きました。どのお母さまとお話しても、お子さまへの愛情の深さに触れ、またここ数日のお嬢様のご成長がありありとうかがえ、今、胸の中は静かな感動で満たされております。

そして、六本木クラスのお母さま、お嬢さま方が、今年もまたご一緒に助け合われたということも有難く存じております。ともすれば孤独になりがちな受験を、ともに乗り越えて来られました。その暖かく清々しい凛としたお姿は、六本木クラスの誇りです。本当に六本木クラスは、第1期生の時から、ずっと同じ空気が存在しているのです。

ここ数日間で、お嬢さまも、お母さま方のお疲れも、ピークに達していることでしょう。比すべくもございませんが、4年前の我が子の大学受験の合格発表目前の時、私は過去の合格最低点を真剣に考え、あれこれ頭の中で計算しつつ坂道を上の空で歩いておりました。そして、ありえない転び方をし、気に入っていたクロップドパンツの両膝に修復不可能な穴があき、かなりひどい怪我をしました。そのまま教室で授業をしましたけれど、家に帰るとまったく動けなくなり、息子に食事の用意をしてもらったのを思い出します。合格を頂くまでの心身とものボロボロ状態・・・。ましてや、皆さまのお子さまはまだ生まれてから6年しか経っていないのですものね。どんなに大きなご心配とご不安の最中におられることでしょうか。華奢なお身体で朝のラッシュに揉まれてお試験の会場に向かわれるのです。三つ編みの小さなお顔がにっこりとほほ笑んでいらしても、中には、こんなに大変な経験をさせていることを、後悔なさるお気持ちにもなるかもしれません。お着替えをしつつ、眠ってしまった我が子に驚かれていらっしゃるお気持ちもよく解ります。でも、お嬢さまは確実に強くなっていらっしゃるのだと私は信じております。お試験に行くのがイヤとおっしゃる方もおられません。こんなに小さくても、たったお1人でお母さまから離れ、力の限り最善を尽くす経験を私は本当に尊いことであると存じております。
明日も、そうした素晴らしい一日であるとお考えになり、お嬢様とともに、お力の全てを全力で出していらして下さい。明日も、一日、お祈りし続けます。