0017 0018 今日は午後から年長さんの奥沢でのご指導でした。この木とビーズとに囲まれた教室では、お子さま達も、六本木とはまた違ったお顔を見せてくれるのです。奥沢が大好きなこの子達は、頬をつやつやとピンクに染めて、「私、ここに皆で泊りたい~!」「私も!それで、夜にはビーズで遊ぶの!」「そうそう!」と盛り上がるのを「さあ、ペーパーを始めますよ。集中ですよ!」と言うのも、少し残念なのですが。でも、あと、10日!この10日を全力で駆け抜けて下さい。そうしたら、仲良しさん同士、同じ小学校に入学出来るかも知れませんものね。一緒に本当に奥沢ではなくて、大自然の中の教室に泊りにも行けるでしょう。あと、少しですから。

先日、最後の六本木クラスの授業で、「先生、うまやの中ってどうなっていたのですか。」とお子様から尋ねられました。幼稚園や教会でクリスマスページェントを行ったりしていれば、大体の様子が分かると思うのですが、そうした経験が無い場合、何か子供たちに解りやすく、しかも美しいクリスマスを紹介した絵本は無いかと捜してみました。そして、珠玉の2冊を見つけました。

上の作者はフェリクス・ホフマンで、「おおかみと七ひきのこやぎ」や、「ねむりひめ」など素晴らしい数々の作品のうちで、この本が最後の作品となったそうです。当時の空気とともに、まるで美しい歴史の世界が見える双眼鏡を覗きこんでいるかのようなドラマティックで、牧歌的な詩情も感じられる作品です。マリヤ様の表情が、刻一刻と、それぞれ、ヨゼフとの婚約時代、母になった時、逃げて行く時、と、魅力的に変化して行くのにも目が引き付けられる作品です。
一方、下の方はジェーン・レイ作で、それぞれの構図の楽しさにまず目を奪われます。大変エキゾチックに描かれ、絵の美しさや色彩の美しさ、そして溢れるロマンティックな世界に、心を奪われます。ホフマンの方は、まさに正統派的な歴史の再現であり、安心感があります。一方、レイの方は、今までもしかしたら知らなかったクリスマスの味わいを持つ、不思議な魅力に驚かされます。

今日もお母さま方にお願いをしました。神様が用意された道は、きっと、この10日間努力を続けられてこそ辿れる道です・・・と。最後の最後まで、こんなに努力したのは本当に初めてね!と思い出に残る程、頑張って下さい。しばらくお目に掛れていなくても、いつもご卒業された方々のことを忘れたことはございません。今日も久しぶりに先輩の方のお母さまからメールを頂き、本当に嬉しく存じました。親子さんともども、楽しそうになさっていらっしゃいますね[E:shine]