今日は突然の雨で、皆さまお帰りになったり、いらっしゃる途中大変な思いをされたことと存じます!ひと雨ごとに、これから少しづつ、秋に向かって行くのでしょうか?お集まりの可愛い生徒さん達!きりりと、ちょっと緊張したお顔が一様にバラの蕾のように愛らしいと思いました。今日のテーマは、「積極性を引き出す」と、同時に、はしゃぎ過ぎない「節度」でした!積極性って、長い期間かけて引き出すもの?もともとの性格は、確かにあります。しかしながら、積極的になるきっかけをそれこそ、アクティブに差し出すことによって、随分お子さまは変わっていらっしゃるのです。
これは、友人に昔聞いたお話です。彼女は小学校の低学年の時まで内向的であったのに、あるきっかけを境に、まったく違った積極的人間へと変わったと言うのです。ある日、小学校の教室で、男の子が理不尽なことを言いだし、最初はいつものように何も言えず、心の中で『やめて!』と叫んでいたそうです。しかし、その男の子はなかなかやめてはくれなかったのです。それは、教壇の近くでした。彼女は彼を振り払おうと手を空に泳がせました。その時、その手が教壇の上に飾られていた花瓶に当たりました。
「ガッチャーン!というガラスの割れる音がしたの。その時、私の中の殻が割れたのが解ったの。その瞬間、「やめて!」と大きな声が自然に出て、私は変わったのよ。」
私に関しては、そのような劇的なことは無かったにしても、あの事が無かったら、もっと大人しいまま??では無かったかと思う2つのことがあるのです。
まず、3才から始めたピアノの発表会で、勇気を出して大きな会場の舞台へと歩み出した時のこと。本当に舞台の袖で、ドキドキしていたのをかすかに覚えています。しかし、ピアノを弾き終えて、お辞儀をして、会場のさざ波のように広がる拍手は、私に「人前に出ても大丈夫!」という心を育ててくれるきっかけになってくれたのだと思うのです。
それから、幼稚園の年長さんと小学校の一年生の時の、学芸会での運命的な?2年連続の代役での主役抜擢。幼稚園では、「村の子ども達」の役から、みにくいあひるの子に代役起用がありましたし、小学校では、なんと「その他の娘達」から、シンデレラに。どちらも、主役のクラスメイトが本番まであとわずかという時に事情で出られなくなったのでした。
幼稚園では、代役候補の子どもが数人、「悲しそうに歩くアヒルの子」を表現させられました。私は、うつむいてとぼとぼ歩きながら、心の中で、『演じるって、面白い!』と考えていました。小学校の時は、あわてふためいた先生が、「誰か、セリフとダンスを覚えている子はいませんか?」と見回された時、後ろの方から、「ハイ」と手を上げたのでした。なぜでしょう?何を隠そう、”憧れ”の王子様[E:shine]だったのですよ[E:happy01]いつもいつも一生懸命シンデレラを羨望のまなざしで見つめていたことでしょう。私は先生の半信半疑の「では、セリフとダンスをやってごらんなさい!」の声に応じてほうきを持って踊り始めました。最初から最後まで、すべてを丸暗記していた私。先生はびっくりされて、「どうして、ここまで・・・?」と絶句されたのでした!2年生では学芸会で合唱のピアノ伴奏を指名されましたが、もう、何も怖くなくなってきていました。3年生になると、私は母の都合も聞かず、よくクラスの全員に向かって、「今日はひな祭りだから、みんな、私の家でおひな様の会をしない?来たい人はみんな来てね!」などと、クラスのほぼ半数以上を引き連れて、帰宅して母を驚かせたりもしました。でも、そんな時、母はやさしく笑いながら「しょうがないわね!」と、急きょ、全員分のおやつのドーナツやアップルパイ、ロッククッキーなどを焼いてくれたのです。
このようにして、書いていると、そのようなほとんど偶然に起こったようなことでも、ふと、ピアノを小さな頃から習っていた、ということが私の勇気を支えていたことに思い至ります。
なんでも、良いのだと思います。お子さまが、自信を持って、小学校という小さな社会に入っていく時に、「これは、あなたは得意よね!」と言えるものを、作ってさしあげてほしいのです。そういう意味で考えれば、小学校受験の為に今頑張られていることが、自信につなげられない筈はありません!「そういえば、うちの子は、どの幼児教室でも、この点を褒められるわ」ということが、お子さまの将来に繋がる特性なのかも知れません!
六本木クラスでは、今後も「積極性強化月間」[E:shine]を実施して参ります!頑張りましょうね!