爽やかな秋の朝が続いております。目覚めて直ぐにメールを開きましたら、お二人のご卒業生のお母様からメールを頂いておりました。瞬間、嬉しく、ハッキリと目が覚め、拝読させて頂きました。こんなにもまばらにブログを書かせて頂いておりますのに、アップさせて頂きます度に直ぐにお読み頂ける皆様への有り難さと、感謝、そして、幸せを改めて噛み締めました。おひとりのお母様からは、何年か前のチョコリットの最終日に読ませて頂きました「おかあさんのはなし」の紙芝居につきまして、お母様がその後お取り寄せになり、入試までの日々、お嬢様がお父様とお母様の前で読んで下さっていらしたのだということを初めてお知らせ頂き、静かな感動が胸の中に満ちて参りました。教室の皆様へのメッセージも頂きましたので、以下、一文を載せさせて頂きます。
「娘はお試験までの間、あの紙芝居を何度も何度も感情を込めて私と主人に読んでくれたことを今でも思い出します。きっと子供もあの紙芝居の一言一句を読み上げながら、母に守られているという安心感を胸に抱いて行ったのではないかと思います。今年もチョコリットのお嬢様たちがお母様たちの深い愛情と希望の光に優しく包まれて、たくさんの笑顔のお花を咲かせますよう心よりお祈り申し上げます。」
そのお嬢様は、大変優秀でいらっしゃいましたが、同時に、お母様は授業を120パーセント、活用し、生かして下さり、ペーパーも行動観察も、授業内容を素晴らしく応用したご準備をお家でなさって下さった有り難さは忘れられません。小学校に上がられてからはなおのこと、ご活躍されていらっしゃるのも、納得致します。また、そのお母様も、そして、もうおひとりのメールを下さったお母様も、直前のセミプライベートで、奥沢教室にお越し頂きましたことを大変、お懐かしく、思い出しました。六本木教室では、ご父兄様に授業をご見学頂けますが、奥沢では、ご希望が無い限り、お嬢様をお預かりして、お母様方は恐らく、点在する素敵なカフェでお茶にいらっしゃり、辛苦をともにお話なさっておられるので、その時のご縁や友情はまた一層深められると感じております。この時期、おひとりで悩まれるのではなく、「心配なの。」とお話し合えるお仲間がいらっしゃるのは、やはり、強いと存じます。チョコリットのお母様方の仲の良さは、そのまま、お母様方のお心の素晴らしさを象徴もしていると存じます。既に、新年長さんのクラスでも友情が育まれ、あるお嬢様が遅れていらっしゃると、ご本人のお母様よりもお早く、あるお母様がお胸にバッジをつけて差し上げ、別のお母様が、教室入り口までそのお嬢様を素早く手をひいて連れてきて下さるというように、傍で拝見しておりましても、見事な連携が素晴らしいのです。何年か前にも、教室のお母様が体験にいらしたお嬢様にバッジを渡して下さり、教室入り口まで連れていってくださったのを見て、体験のお母様から、「チョコリットのスタッフの先生がいらっしゃるのだと思いました。」(笑)と、そのご親切ぶりに驚かれ、後にそのお二人が、とても仲良くなられたのも、嬉しい思い出です。
本日は奥沢では午後1時30分から2クラスのセミプライベートがございました。個別の良さは、お嬢様の素晴らしい特質が際立って分かるということもあり、何よりも嬉しく存じますのは、お嬢様達がやはり、小さな戦友であり、ライバルという意識の無いことです。お話の聞き取りでは「むかし、むかし・・・」と読み始めましたら、3人がキラキラと目を輝かせ、「先生、怖いお話?」と聞くのです。「ええ、そうよ。」と私も申し、声のトーンを落としてしばらく読んでおりましたら、生徒達の後ろで見ていた宮城先生が、授業後にそっと私に教えてくれたのです。「先生、実は、先生が怖いと言われた時に、3人でそっと手を繋ぎあっていました。」と。お茶休憩の時に、無邪気に「私、カナリヤが飼いたいの。だって、可愛いから。」「そう、私はハムスター。でも、お父様がチーチーって言うからダメって言うの。」と、会話する無垢な姿こそ、彼女達は、このご準備の日々で、多くのものを得られ、何も失われなかったという証であり、有り難さが込み上げて来るのです。どうか、こんなにもお優しい、お心の美しいお嬢様達が、お祈りのある小学校へと迎えて頂けますように、切に、切に、お祈りしております。このお祈りが、どうか天に届きますように!