本日、横浜は午後から雨が降り出しました。このような日は、秋の雨に濡れた落ち葉を踏みしめながら、長野のあの森の中を歩きたいという願いが、心の中に満ちてまいります。冴え渡る空気の中で、感覚を研ぎ澄ませ、鳥の囀り、谷の水の流れなどに耳を傾けることは、生きているということを覚醒することに他ならないのではないでしょうか。木の実の鮮烈な赤、突然飛び立つ鳥の羽音。ピンと張り詰めた空気の中で出会ったことを、もしかしたら人は忘れないのかも知れません。明日からのお試験の中での小さな出来事も、お嬢様は長く記憶されるのかも知れません。どうか、あの時のお父様の手が暖かだったとか、お母様と帰りにお歌を歌って歩いたなどの幸せな思い出がお嬢様のお心に残りますように。
明日は、お嬢様もお母様も、どうか防寒対策をお忘れにならず、お早く会場にお向かい下さいませ。
本日も、沢山の合格こびとを皆様にお送り致します。急速に秋が深まり、お風邪ぎみでお熱がおありのお嬢様には、北極に寄って、お熱を冷ます小さな氷をひとかけら、お嬢様にプレゼントする様にお願いしてから送り出しますね。お嬢様が明日お元気にお試験が受けられますよう、心より深く、お祈り致しております。
明日からの数日間、良いお試験の日々となりますように、お祈りし続けております。