1388672479717.jpg
1388750691911.jpg

皆様、あけましておめでとうございます。良きお正月をお過ごしのことと存じます。
今年も皆様の御健康と御多幸を心よりお祈り致しております。

我が家は、昨年大晦日に
新しい家族の子ネコをお迎えに参り、大切に大切に抱いて連れて参りました。クリスマスに迎えることが出来ず、考えておりましたノエル・・・の名前は止め、家族で大晦日まで話し合っておりましたが、なかなか決まらず・・・。そのうちに、ふと、私はこの子ネコの首回りの白いフサフサの飾り毛がミルテのお花に似ていることに気が付きました。この、ミルテという植物は、本当に様々な詩や絵画、歌曲集の題名にも登場しており、
花嫁の花冠にも使われて来たらしいのです。初めてミルテの名を知ったのは、大学一年生の時の大変気品溢れる女性の教授のお書きになられた文章の中だったのですが、ハイネの「ミルテとバラの花で」を引用された美しい内容で、何年経っても私の頭からミルテという美しい響きとともにその名が消えることはありませんでした。ミルテは生後3ヶ月で、骨格はまだまだ弱々しいのですが、フサフサな豊かな毛並みと、光により、グレーにも、グリーンにも、淡いブルーにも変化する瞳の美しさに引き込まれてしまい、ミルテという名に決まりました。愛称はミルティで、息子が探してきたフィンランド語での呼び方で呼びかけることに致しました。

ミルテ・・・子ネコは、最初、本当に不安そうでした。本棚の影に隠れ、そこから私たちの様子を眺めることにしたようでした。私は、ミルテが安心するまで、待っていたのです。大晦日、元旦、そして・・・2日。ミルテは、日に日に懐いて来て、ついに、私の膝に乗ってきて、何度も頬ずりをしたり、私が小さなブラシで梳かしてあげると、ゴロンと仰向けにひっくりかえってゴロゴロと喉を鳴らして甘えるようになり、私が家の中を移動するところを必ずついて来るようになりました。困るのは、私がキッチンに居る時にも私の足の真下からじっと私を見上げて動かぬことです。私が濯いだお水が跳ねて、ミルテの顔にかかることもあり、危ないので、何か対策を講じなくては、と考えています。

それにしましても・・・。小さな動物と触れ合う時の無上の喜びは、私の胸の中の隙間をこんなにも満たしてくれるのだということを再認識させられました。この3日間で、なんだか急速に大きくなったように感じます。ミルテを頂くときに、「この子は本当に神経質なんですよ。」と言われましたが・・・活発で生き生きとすばしこく部屋中を走り回って家族の笑いを誘っております。あまりに元気で、すぐに姿を見失うので、しばらくは可哀想ですが首に鈴をつけることにしました。

大晦日には、家族3人でみなとみらいホールジルヴェスターコンサートに出掛け、昨年、「来年も。」と願った通り、年の変わり目を音楽とともに見送り、迎えることが出来ました。ワーグナーの歌劇「さまよえるオランダ人」序曲やラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番より第3楽章」など聴きごたえのある曲や、美しい日本の中田喜直作曲のソプラノ「霧と話した」などにうっとりと聴き入り、21時から年明けの12時20分までがあっという間でした。中でも、コンサートの中では異色の、映画音楽「ゴジラ」(伊福部昭作曲)がとても新鮮で、ご高齢の紳士が、ゴジラの大きな足音の後、正面のパイプオルガンのある壁面にゴジラの影が映し出されたとき、「出た!」と小声で叫ばれたのがとても楽しかったのです。司会の方も昨年同様、大変楽しい語り口で作曲者や楽曲の解説をして下さり、コンサートを盛り上げられ、R.シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」の中で、ティル・オイレンシュピーゲルが巻き起こす混乱や、彼の笑い声、そして悲鳴など、生き生きと思い描きながら聴き入ることが出来、感謝しております。来年は、また主人と二人になってしまうのかもしれませんが、家族での良い思い出がまた出来ました。

さあ、あと2日で冬期講習会ですね!皆様、精一杯、頑張りましょうね!