長らくブログを更新できずに申し訳ございませんでした。仕事に追われる日々を過ごしておりました。あるお母様方に冗談で申し上げましたが、ここひと月ほどの仕事の量は、まるで足場の悪い砂の上を駆けても駆けても到達できない様な悪い夢の中にいるようでございました(笑)。
雨が夜半過ぎより強くなってまいりました。10月を迎え、あとひと月となりましたが、最後の最後まで、私は皆様とともにいつでもおりますので。例年通り、魂を寄せ合い、合格への道を信じ、ひたすら歩んで参りましょうね!本日はお嬢様たちにチョコリットに住んでいる合格こびとのお話をさせて頂きました。皆様、目を輝かせて、そして、本当にこの2、3ヶ月でまた素晴らしくご成長された凛としたお顔で聴き入って下さいましたね。
この仕事をしていて、心の中には、心から大切に思う方がひとりではなく、どんなに増えていってもその思いを大事に貯蔵するスペースがあるということを知りました。そのことを教えて頂けて、有り難く存じます。その大切な方々をお迎えして、毎年1回恒例となりましたクラシックチャイルドコンサートを開催させて頂こうと致しましたが、3年続けて皆様の大切なクリスマスイブの日をお借りしては本当に心苦しく存じ、来年の爽やかな季節に、是非!!!と考えております。コンサートか、あるいは、別の素敵な企画か・・・第一回生の皆様から現会員の皆様までご一緒に楽しんで頂けますことを考えさせて頂きますね。なかなかお目に掛かれませんが、いつも皆様のお幸せを心よりお祈りいたしております。
本日の授業では、あなたがお父様やお母様に何か助けて頂いているところを絵に描いて下さい。という課題もございました。その前に紙芝居「おかあさんのはなし」を読みました。アンデルセンの書いた同名のお話ですが、結末は大きく変わっているのです。戦争で弟様を亡くされた紙芝居の作者が変えずにはいられなかったという一文が添えられているのですが、以前にも書きました通り、この紙芝居に、当時年長児であった私は心の中に忘れられない衝撃を覚えたのでした。いえ、衝撃と言うよりも、穏やかに深く心の中に残された跡とでも申しましょうか。母の絶対的な愛。それをこの紙芝居の中に幼いながら感じ、「母と同じだわ!」と強く思ったのです。母ならば、私が連れ去られたら、裸足で追い、湖の水を飲み干し、目を捧げてくれる筈だと確信していた私は、今思いますと幸せであったと思います。この、絶対的な親の愛情への確信は、私を安心させ、自信を持たせ、幼稚園時代の淡い桜色のような夢と輝きに満ちた時代を損なうことなく、過ごさせてくれたように感じます。受験を目前にした今だからこそ、お嬢様たちがお父様やお母様の深い愛情、庇護されていること、大切にされていることを感じ取り、あたりまえ過ぎることでも、それはあなたがいつも元気な様に、楽しい様に、幸せな様に願うからしているのよ、ということを伝えて差し上げていただけましたらと考えるのです。本日の絵の中には、鬼が出て来た悪夢にうなされて涙を流す自分を、お父様が慰めて下さっている、という絵や、病気でお父様が額に氷を当てて冷やして下さっている絵、お母様が重い荷物を持って下さったり、高いところに登って降りられない自分をお母様が心配して窓から見上げられ、助けようとなさっているところなど、大変素敵な作品ばかりでした。「おかあさんのはなし」のように、死神から子供を取り戻すようなことでなくても、日々の暮らしの中で、ご自分がいかに愛され、助けられ、守られているのかを、お嬢様たちに知ってほしいと感じました。それが、感謝の心を育てることへと結びつき、お嬢様の自信を支えていくのだと考えております。