もう長いこと子守唄を歌っていないことに気が付きました。皆様は、まだ時にはお嬢様に歌って差し上げているのでしょうか。最後のクラスでお渡しさせて頂きました本は、私が子供のころに読んで、心から面白い本であると思ったものでしたが、今年はお嬢様それぞれおひとりおひとりのお顔を思い浮かべてナルニア国で選ばせて頂きました。小学校2,3年生になったら読んでいただけるかしら・・・そう思っておりましたら、すでに皆様お嬢様が眠られる前に少しずつ読んで差し上げていることを伺い、驚きました。「なんだかワクワクするお話。もっと読んで!」というお嬢様のお声を伺い、大変ありがたく存じております。ナルニア国の前に、実は最近注目していたある書店に行き、そこで選ぼうと思っていたのでしたが、数が少なく、私が読んだことがあり、面白いと保証出来る本の数が揃わないため、事情をお話しし、取り寄せて頂けないかと伺ったところ、そちらのお若い方は「大体、ここに並んでいるものはどれも同じですよ。ここにあるものできっと大丈夫ですよ。」とおっしゃり、軽いショックを覚えたのでした。私が差し上げた本がそのお嬢様の絵本から児童向けの本への移行への橋渡しになってくれたら、これ以上のことは無いのです。その為にも無責任な選び方は到底出来ないのです。その足で銀座に向かい、ナルニア国へ。もう、入り口からして絵本への愛情に溢れていらして、安堵のため息が出ました。そして、選び終えてお店の方に包装をお願いしたのですが、本当に満面の笑顔で愛情深く一冊一冊を丁寧に包装して下さり、私の自宅に送って下さったのです。開けてみると「このような本を選んでくれる大人がそばにいるお子様たちはお幸せですね。」というお手紙まで添えられて。私は幼児教室とも申し上げず、こちらでは事情もお話ししていなかったのですが、子供たちへの本への愛情が本当に伝わってくる「本物の児童専門書店」であるとしみじみと思いました。あるお母様は、お試験の待合室でお読みになるということも伺い、嬉しく存じました。案外、良いかもしれません。お母様は、子供のころにどのようなご本を読んでいらしたのですか?お母様の読まれたご本の中で、本とはなんて面白いのかしらと最初に感動されたのは何でしたか?