今、また自分の生徒達のことを考えていました。(それはほとんど一日中ですけれど[E:happy01])そして、つくづく、本当になんて良い子達なのかしら・・・と胸が一杯になってしまいましたので、休もうとしていた寝室への足を反対側に向け、またパソコンに向かいました。
そうなんです。私はめったにはお子さまを叱りません。ちょこちょこと促すことはよくあることですが、それでも本当に必要であると感じた時には真剣に叱らせて頂きます。その、真剣に叱っている時に、他のお子さま達はどうしているのかと申しますと、同じように叱られているかのように真剣にこちらを見つめています。そして、私がお話を終えてその場を離れると、叱られたお友達の方に必ず駆けよるのです。全員がです。そして、口々に慰めの言葉を精一杯かけているのです。それは、年長さんも年中さんも変わりません。年長さんの中には「過ぎてしまったことはもう仕方が無いのだから。」などと大人っぽいことを言っている声も聞こえてきます。先日の年中さん達はその次に与えられた遊びの課題を「一緒にしましょう!」と誘ってあげていました。年長さんの5月くらいの面接の課題で「あなたはクラスのお友達が叱られている時、どうしますか。」という質問を全員に致しました。「悪いから、そちらの方を見ないようにします。」という答えや「何をしたのかをそのお友達に聞いて、もうしないようにね、と言う。」という答えもあったのですが、真剣に叱る、叱られる、ということを生徒達は最善の受け止め方をしてくれているのを感じるのです。「恐い先生だから、その場では気をつけよう。」という空気は最も寂しい光景です。ましてや、「あの子はよく叱られるからダメな子だ。そんな子はいじめてしまおう。」ということがあるとしたら、もうそれは教育の現場では無いのではと思います。叱られたクラスのお友達の心をそっとみんなの手で支えに集まるあの生徒達は・・・本当に天使のようです。
私がお子さま達に何よりも優先してほしいこと、それはお友達に悲しい思いをさせない、ということなのです。自分ばかりが傷つくのではなく、お友達にもちゃんと同じように深く悲しんだり喜んだりする心がある、ということを、本当に本当に真剣に考えてほしいのです。まさにそれこそ、究極の「四方観察」なのですよね。