連休が終わりました。と申しましても、本日六本木クラスでもお話させて頂きましたように、数日続いたお休みが終わっただけですので「連休中にし残してしまったことばかりで不完全燃焼に終わってしまいました!」などとお嘆きになどならずに、どうぞ平常心でお過ごし頂きたく存じます(笑)。
ところで・・・私は自分の授業に対してはかなり辛辣に評価を下しつつ、反省をばねに前に進んで参りましたが、この連休中の「発想を要する絵画とお話作り特訓講座」につきましては、かなりお子さまへの今後の成果が期待できる授業が出来たのではと少なからず自負しております。発想を要する絵画やお話作りの為に、「自由にお話してごらんなさい。自由に描いてごらんなさい。」といった<お子さまの自由な発想>の発露をただ待つ、といった授業は意味が無いと考えました。そうではなく、お子さまが頭や心の中に浮かんだことをどのように表現していけるのか、その足掛かりを作り、基礎を作り上げる根拠のあるご指導をさせていただけましたらと目指したのです。午前10時30分から6時間お預かりさせて頂きました間に教材として使いました小学生用の本を1冊斜めに終わりまで終わらせてしまいましたが、あの6時間が全てでは無く、是非ともあの6時間を軸に、テキストに記載させて頂きましたことを、何回も繰り返して復習発展させて頂くことにより、芯のしっかりとした豊かなお話作りに役立てて頂けることと存じております。読解力、絵を読み解く力、細部までしっかり見る力。そのどれもが既に小学校入学試験で求められている力ではないでしょうか。あらすじが話せたら、どのように肉づけをして魅力ある文章にしあげていくか、その地道な作業を繰り返すことにより、徐々に最初の段階から素敵なお話が出来るようになって来るのです。今はまだその初期段階におられるお子さまに対して、全ての練習はこれからなのだと思って差し上げて下さい。今後もお子さまの考えが上手に流れにのったお話作りが出来ますように繰り返しご指導させて頂く所存です。
発想力の豊かなお子さまはもともと心が自由な環境にあるのです。青空を羽ばたくがごとくに想像力の世界がどんどん夢とともに増大し、飛翔していくのを御自身でも無くてはならない楽しみとして捉えられています。その力は芸術の為だけに使われるのでしょうか。文系、理系を問わず、学問の世界でも、実社会でもこの「発想する」という力は最重要な力ではないでしょうか。
本日の六本木クラスでは復習の意味合いも込め、この発想絵画に挑戦しました。「あなたが遠くにある、初めての公園に行ったら・・・その公園の遊具はなんと全て大きな果物のデザートで出来ていたのです。いったいどんな遊具があって、あなたとお友達はどのようにして遊んだのでしょう。」という題材でした。この題材を読み上げている間から、お子さま達からは何度も「そんな公園に行ってみたい!」「楽しい!」「素敵!」と歓喜の溜息があげられ、「私は**を描くわ。」とどなたもアイデアがどんどん湧いてきているようでした。バナナのシーソー、イチゴのシャーベットのお滑り台、さくらんぼのブランコ・・・。また、ご自分の楽しい公園の中に木を描き、その一本の木にはぶどうも、りんごも、なしも、桃も、いちどになっているという絵を描いた方がいらっしゃるのですが、「こんな木があったらいいなあ・・・。」とまずは発想するところから発明発達の全てはスタートしていくのではないでしょうか。心の中に浮かんだフルーツポンチの遊具やデザートグラスの中のベンチ・・・などなど・・・。それらを思いつき、描き現わす喜び、どなたかに見て頂き、感想を言ってもらえる喜び、お友達に褒めてもらえた時の高揚感。是非とも「発想し、表現する」喜びを知り、積極的に「発想し、表現する」人になっていって下さいましたら、と願います。それがお子さまが豊かに生きて行く上でも本当に大切な力であると思うのです。