昨日の授業の後で、新年中さんクラスのお母さまにお嬢様へのお薦めの絵本のご質問を頂き、ブログに書かせて頂くお約束を致しました。お外では冷たい北風が吹く中、暖かなお母さまのお膝に座って読んで頂く幸福なひとときにふさわしい絵本は、それこそ沢山ありますが、今、我が家の本棚から選んで取り出してみましたものを、ここに書かせて頂きますね。

1.習い事に憧れる気持の芽生え始めたお子さまに・・・
「アンジェリーナはバレリーナ」 キャサリン・ホラバード作 講談社の翻訳絵本
2.お友達への興味が少しずつ芽生えて来たら・・・
「とん ことり」筒井頼子作 福音館書店
「わたしとあそんで」エッツ 福音館書店
3.自分の誕生について、姉妹の誕生についてお子さまなりの思いに寄り添う絵本・・・
・「あやちゃんのうまれたひ」浜田桂子作 福音館書店
・「ちょっとだけ」瀧村有子作 福音館書店
・「こんとあき」林明子作
4.美しい言葉の響き
・「こすずめのぼうけん」ルース・エインワース作 石井桃子訳 福音館書店
・「こぶたのバーナビー」U・ハウリハン作 福音館書店
・「かもさんおとおり」ロバート マックロスキー作 福音館書店
5.とにかく、お子さまに大人気で喜ばれた絵本
「サラダでげんき」角野栄子作 長 新太絵 福音館書店
(この絵本は、小学一年生の国語の教科書にも使われています。ただ、教科書用には、絵本の中の素敵な言い回しが少し変わってしまっていて、残念な気が致します。)
6.不思議な魅力にお子さまが夢中になる絵本
「てぶくろ」ウクライナ民話 エウゲーニー・M・ラチョフ絵 うちだりさこ訳 福音館書店
7.不思議な小さな世界にもお子さまの夢は入って行ける・・・
・「ちいさなちいさなおばあちゃん」エルサ・ベスコフ作 いしいとしこ訳 階成社
・「いちごばたけのちいさなおばあさん」わたりむつこ作 福音館書店
8.自由奔放な発想の世界を親子で楽しむ
・「なんじゃもんじゃはかせのおべんとう」長 新太作 福音館書店
・「はなねこさん」長 新太作 ポプラ社
9.小さな紙切れが、子供たちにとっては人や動物として受け入れられる・・・
「あおくんときいろちゃん」レオ・レオニ作
10.小さくても、受け入れられた時の嬉しさや誇りを胸に・・・
・「まっくろネリノ」ヘルガ=ガルラー作 偕成社
11.美しい絵とお話
・「おひさまパン」エリサ・クレヴェン作 江國香織訳 金の星社
12.コマ割りの動かぬ8ミリ映画を楽しむような本
「スノウマン」(絵だけの文字が無いものが私はお薦めです)
「海のおばけオーリー」マリー・ホール・エッツ 岩波書店
13.移り変わっていく時代の中で、「おうち」の最後の安住の地に心から安堵する
・「ちいさいおうち」バージニア・リー・バートン作 岩波書店

その他、さとうわきこさん作の『ばばばあちゃん』シリーズや、かこさとしさんの『だるまちゃん』シリーズ、なかがわりえこさんの『ぐリとぐら』シリーズやとりわけ「そらいろのたね」も喜ばれるでしょう。ただ、あまりにも有名になりすぎて、もっぱらそのキャラクターに頼って時間も愛情すらもかけて創作されていない絵本がもしあるとするならば、そうした絵本は、お子さまに与えるべき本であるとは存じません。私はそうしたキャラクターシリーズ化した本を小学生になった我が子には「作者の魂が失われた本」と伝えたことがございました。多くの文学がそうであるように、その絵本が誕生するはじまりは、作者の「止むに止まれぬ思い」、どうしても創作せずにはいられなかった思いからであってほしいと考えます。どうか、この冬、文章も絵も吟味された絵本に数多く出会われ、自然にお子さまの美しい感性や言葉が育まれ、磨かれますように、私も微力ながらお手伝いさせて頂けましたらと願います。お薦めしたいご本、まだまだ尽きませんが、今日はここまでとさせて頂きますね。