急にお寒くなりました。皆さま、お風邪など召されていらっしゃいませんか?本当に11月に入りますと、急速に秋も深まり、どこかに旅をしたくてたまらなくなります。今日、新年長さんのお母さまからのメールで息子がまた留学先に戻り、淋しくしていないかとご心配頂き本当にお優しいお母さま方ばかりで私は幸せ者としみじみ思いました。帰って来るまで、良い教材作りに励もうと、今、張り切っております。それで、本当にごく短期間になりますが、春になりましたら久しぶりに親子でパリに行ってこようかしらと思っているところです。息子は果たして、用心棒になりますかしら・・・。是非、ロワール地方のシュノンソー城やシャンボール城、また、美しいオンフルールの街など、かつて私が心魅かれた地を案内してあげられたらと考えております。ずっと念願であったモン・サン=ミシェルに明け方到着出来たら・・・というのは、夢ですね。また、もっとお時間があるのならば南フランスからイタリアにかけての思いきり明るい日差しの中の旅も素敵ですね。ニースのシャガール美術館やサンポール・ド・ヴァンス、エズ・ヴィラージュなど、鷹の巣村と呼ばれている芸術家の好んで住むと言われている村の小さなホテルに宿泊して、イタリアではヴェニスに行きたい!と先日家で盛り上がっていたのですが、そもそも、全日程で5日ほどです。パリ3泊で終わりますね。でも、どのような旅が出来ても嬉しいのです。そして、パリでは絵本を沢山集めたいです[E:shine]

ところで、昨日少し考えたことがございました。昨日は、母の命日でした。幼なじみの親友から「今日は命日ね。あの日は寒かったわね。」とメールを貰い、本当にしみじみとした気持ちになりました。彼女はその朝病院に駆けつけてくれた人でした。私はふと、母はそう長くは生きられないと思った時に、何が一番寂しかったのかしらと考えました。そして、自分に置き換えて考えてみますと、前回のブログで自分が何気なく書き出した幼いころに認識した「じぶんらしさ」こそ、自分の「死」によってこの世から消えてしまう事が最も寂しいことなのではないかと思えました。幼いころに築いた幸せな思い出、そして、現在の愛しく思う人々や自分の仕事。なにげない生活のこまごまとした事ごと。それが消えてしまうのは本当に寂しいことであると思いました。もしかすると、「じぶんらしさ」こそ、その人の「いのち」そのものなのではないのでしょうか。もし、そうならば、他者の「じぶんらしさ」を尊重することこそ、他者の「いのち」そのものを尊重することにもなるのではないでしょうか。そして、母にとっては息子も、主人も、私も、母の「いのち」そのものではなかったかと思うのです。そうであるならば、私達がしっかりと生きることで、母もまた生きていることになるのではないでしょうか。実家の庭に咲く母の大好きな花々も、母がまた見ることなく旅立ってしまった堤の絢爛たる桜の木々も、母を想って私が見るならば、そこに母は生きていると言えるのではないかと考えたのでした。少なくともそうすることが、母の「いのち」を尊重することに繋がるのではないか・・・と。ただ、「いのち」に関しては、本当に深いテーマで、もっともっとしっかりと考えたうえで、また皆様にまとめたものをお読み頂ける日が来ますよう、勤めて参りたいと考えております。

実はもうひとつ、「いのち」について、考えて行きたい自分の中の課題があるのです。およそ一年前に日比野克彦先生の開催されておられる「葉っぱのフレディ」のミュージカルをテレビで拝見した時から、私にはある不思議な思いが胸に宿り、消えないのです。本来、自分の「いのち」は勿論、自分だけのもので、他者が代わりようが無いということは明白に感じていたことだったのですが、フレディが若々しく生き、やがて枯れ、秋に静かに枯葉として横たわった後で、別の枝から、また生き生きとした若葉の子供が「こんにちは!」と生まれたのを見た瞬間、私は「自分が死んでも、別の新しく若い命がこの世で感動し、喜んで人生を生きて行くのなら、それで、良いのだ。」と深く感じたのでした。それは私の中で今まで感じたことの無い思いもよらぬはっきりとした感覚でした。私はそのように感じた自分を不思議に思いましたが、その時より、その思いは消えずに自分の胸の中にあるのです。・・・もしかしたら、そうした感覚は非常に原始生物的なことなのでしょうか?この感覚もこれから、考えて行きたいことのひとつではあるのですが、「いのち」についてのテーマはおそらく私には一生かかっても辿りつけぬ難しいテーマのようです。

昨日、コンサートの出演者の方とお話し、その方も「皆さまに楽しんで頂けましたら」と大変素敵な選曲をして下さっています。皆さまにはクリスマスの本当に貴重なお時間を頂きます。チョコリットをご卒業されました先輩のお姉さま方がいらして下さいますことも、新年長さん2クラスのほとんど全ての方が、いらして下さることも本当に有難く、感謝致しております。新年中さんクラスの小さなお友達もいらして下さるのですよ[E:shine]本物に触れる良い授業になりましたらと願っております。どうか皆さまのお力をお貸し下さいませ。