今日は少し小雨交じりの午後でしたが、六本木クラスでは小さな小さな新年中さんクラスが始まり、私の胸の中にも明るいお日様がいるかのような午後でした。ご挨拶して入室出来たものの、時々はホワイエの方を振り返っていらっしゃいましたね。制作も本当に丁寧で、しっかりと指示も聴きとれていらっしゃいました。これからのご指導が本当に楽しみです。お別れに、エレベーターホールで、あまりにまだ小さなお嬢様に「まあ!こんなに小さかったのかしら!」とかがんでしまいました。教室で同じ目線でおりますと、そんなに小さくは感じられないのですが。・・・新年長さん達が、本当にお姉さまであるのをひしひしと感じた午後でした。11月からお申し込みのお友達とお会いするのも、今からの楽しみにしております。
実は・・・このところ、年長さん達の受験本番でもあり、しかも、愚息登場!で、だんだん疲れが抜けなくなっておりましたが、そんな中、昨日は新年長さんクラスが終わった後で、高円寺までひた走る私がおりました。何故なら、私の生徒が、座・高円寺で、ミュージカルに出演すると言うのです。彼は、もともと素晴らしく身体表現力に長け、彼が小鳥を表現すれば、そこに小鳥しかおらず・・・といった具合でした。折角、生徒が招いてくれたことは、私は極力、断りたくないのです。それで、私は夏期講習会後期の最終日にも、ぼろきれの様な身体を引きずりつつ、三宿の音楽院のホールに駆け付けたのでしたが、今回も大江戸線から新宿の長い長い乗換も小走りに、ひたすら高円寺を目指すのでした。ようやく10分遅れで到着。係の方のペンライトを頼りに、身をかがめて席に着きますと、なんと舞台は濛々とした煙が立ち込め、ボロボロの衣装をまとった集団が怒号を上げ、そして、なんと舞台中央には・・・こともあろうか、「やんごとなき公衆**9号」が。これは、ブロードウエイでヒットしたミュージカルだそうですが、本当にシュールな舞台設定で、びっくりしました。干ばつの波が押し寄せ、政府は人々の自然的欲求にまで関与し、この「やんごとなき・・・」を設置。市民は規定料金を支払わないとこの施設を使用出来なくなっているという設定で繰り広げられる、ありそうにない世界の出来事。しかも、それに反発する市民が革命を起こす・・・というところで休憩に入ると、主人公「ビンボー」達が座席にまで乱入してビラ配りを始め、そこへ警官が来て「今、ビラを受け取った者は誰だ。」とウロウロしたり。そして、始まった後半、ついに市民は自由を勝ち取るのかと思いきや、なんと・・・ほとんどありえないことに、主人公があっけなく死んでしまうのです。そして、その意志を受け継ぎ、悪の資本家の父親を殺し、「愛と希望」に燃えた恋人の采配のもと、ようやく世界は上手く回り始めるのかと思いきや、水不足には勝てずに、最後は出演者全員が死んでしまう・・・というストーリー。最後、累々と横たわる、死体の山・・・。勿論、その中に、私の生徒の死体??も・・・。一体、今見せて貰ったのは、何だったのかと、考えながら帰宅したのは、12時過ぎのことでした[E:coldsweats01]
朝、目覚めとともに、昨晩から報じられていた某国の権力者の死を巡るニュースが流れ、画像的に、昨日とダブるものがあり、昨日のミュージカルが、案外能天気な嘘偽りの世界では無く、現実に限りなく近いか、あるいはそもそも、やはり現実を描いていたのか!と納得させられるものがありました。とすれば、昨日のミュージカルのように私利私欲に走る悪もダメ、そして、愛と希望に燃えた若きエリートもダメ。では、一体誰が政治を動かしていけば、上手くいくのだろうか。結局は誰が司っても、下へ、下へと落ちようとする国家を食い止められる人は誰もいない、無理なんですよ。というようなメッセージを受け取ってしまったのですが、間違っているのでしょうか。少なくとも、本当に政治の指導者というのは難しいこと、という事だけは、はっきりと実感したのでした。
優れたミュージカルはやはり、心に大きな衝撃をいつも与えてくれます。K君はこのミュージカルが終わったら、また私の授業に戻ってくると言っていましたが・・・。私にはもはやK君にお教えする事は何も無いように思えてなりません。彼ばかりではなく、今年は、特に才能に溢れる生徒達ばかりで、先月などは、絵本「だんごむしのダディダンダン」の世界をジャズ風に即興演奏してみるという授業で、驚くべき演奏をこなしてくれたS君も居ました。私が感激して「何だか、ワンドリンクが欲しい感じ!」と言うと、クラスの皆さんも同感され、翌週の授業では、本当にワンドリンク・・・ならぬ、キリンレモンとグラスを用意して教室に行くと、生徒達は皆大笑いしつつも、部屋の明かりのトーンを落としたりしてくれ、私が「司会をしてくれる?」とお願いすると、「皆さま、ようこそ。今日は絵本を音楽で聴くコンサートです。」と素敵に表現して下さり、そして先週からお願いしてあったS君のジャズ演奏「だんごむしのダディダンダン」を、皆で聴き入ったのでした。
さあ、明日は、奥沢で最後の追い込みです!昨年の奥沢での、あの台風の日のご指導が私には忘れられません。今年も、嵐が来ようとも、最後の最後まで、頑張って頑張って頑張りぬきましょうね!この10日間は、今までの日々のどの時間よりも貴重です。倍速で力が付きます!面接が続きますが、くれぐれもお風邪などには気をつけられ、効果的に時間を使って下さい。模擬試験など、良い点か悪い点かの確認だけをなさって、あとは保存されていませんか。どうか、それらをもう一度出してみてください。そして、間違えたところをもう一度解き直して下さい。あるいは、数だけを変えて類題を作ってさしあげて下さい。その際、時間設定を短く、が基本です。時間を短く設定すると、本番では、逆に追い詰められません。特に習熟している項目にはこの方法を取り入れてみて下さい。本番はやはり時間との闘いになりますから