6月25日、白百合学園小学校の説明会に参加して参りました。
やはり、1時間のお話を伺って、思ったことは、その小学校の入学後に目ざされる教育目標、方針に則して入学試験の問題は作られるということです。学校が入学後の生徒達に対してこうあれかしと目標を掲げられ、望まれ、導かれる姿が、既にペーパーの過去問ばかりではなく、面接でもまた求められ、問われているように感じました。

会場では平成24年度の募集について、また、説明会について書かれたプリントの他に校内読書感想文で金賞を取られた作品や全国の読書感想文コンクール等で賞を取られた作品が載せられた「文集 しらゆり」、そして白百合学園報や「大樹に」も頂きました。

校長先生のお話にもありましたが、白百合の今年度の重点目標は「周囲とのよりよい関わり能力を育てる」ということで、「大樹」にも、白百合生のすがた「大切にしよう みんなの心」の横に<自分の思いを話そう。人の思いを受け止めよう。>という2つのことが掲げられていました。そして、私は白百合小学校のこの2つの点に対する教育の実践とその成果が「文集 しらゆり」にも色濃く感じられました。

自分の思いを話す・・・それは、しっかりと自己への信頼感を持っていなければ出来ないことであり、人の話を聴くことだけよりももしかしたら難しいことではないでしょうか。でも、校長先生のお話を伺っていても、受け身ではなく、しっかりと自分の考えも外に向かって発信していくというアクティブな点が白百合の大きな特性であることを感じました。外に向かって心を開く。そこには、キリスト教教育から育まれる自己と他者への信頼感が大きく作用している筈です。また、人に対してだけではなく、自然現象や全ての生き物に対しても、情緒的のみな受け止め方では無く高い知的レベルで、そして何よりもキリスト教の「いのちに対する愛」で受け止めている思考の核のようなものを感じました。この生き生きとした知性の気品の輝きが白百合学園小学校の魅力ではないでしょうか。

それにしましても、3年生のお嬢さま達の歌って下さいましたフランス語の歌や讃美歌の、なんとエレガントで愛らしかったこと!お母さま方は勿論のこと、あのお歌を聴かれたお父様方は皆さま、きっとハートを射抜かれてしまわれたのではないでしょうか。