皆さま、お元気でいらっしゃいましたか。久しぶりにペンを取らせて?頂きます。長の御無沙汰、お許しくださいませ。

先日、六本木クラスのお母様との会話の中で、ブログをお休みしていることについて、「節電と言うよりも、何か・・・書けなくなってしまったのです。」と申し上げましたら、「あんなに大変な災害があったのですものね。」とおっしゃったのです。そのお母様の一言は、そっと私の心の中に落ちて来た柔らかなビロードの花びらのように思えました。

悲し過ぎる画像に目を伏せていても、知ってしまう信じがたい起こった事実。同じ日本の国の人達が、震災の最中から、今もなお想像を絶する苦しみの中におられるということは、自覚する以上に私たち皆を傷つけているのではないでしょうか。

被災地では無い所に住む私達も皆、あの日から余震におびえ、守るべき人を守り、為すべきことをこなすのに夢中で、今現在の心の疲れや、悲しさや苦しみに気付いていないのかも知れない・・・。そう思いました。
・・・ごめんなさいね。私がお若いお母さま方を励ますべきでしたのに、今回はなんだか、励まされてしまいました。人の心を動かす言葉。それは、そっと相手の心にさりげなく飾らぬ言葉を置くのに似ていますね。まるで、小さなスミレの花束を手渡すように…。

春ですね。卒業された皆さまからは、待ちに待った入学式のお写真も沢山頂きました。どなたも、凛とした良いお顔・・・。時々、拝見して、話しかけております[E:confident]月曜日クラスの他に、年中さんクラス、木曜日クラスも出来、六本木クラスは日々進化中です。また国立音楽院の授業も始まりました。先日の仮授業では、生徒の中に男性も2人いらして、履修されたら授業中の表現活動が、女性だけよりも広がるので楽しみなのです。

私もまた、毎年、この時期は入学式を迎えた新入生同様、張り切って、元気いっぱいに活動しております・・・「でも、本当は疲れていても、おかしくは無いのよ」・・・と自分を振り返ってみると、していた無理に気付くこともあるのでしょうね。
特に小さなお子様をお持ちのお母様、一度、ご自身のお心に同じ言葉を問いかけてみて下さい。そして、お疲れに気付いたら、どうぞゆっくりとリラックスした気持ちで、お休み下さいね。

心の疲れは、睡眠を取ることよりも、何か気分転換になる場所に出掛けたり、したりすることが大切であると伺いました。そう言えば、計画停電が行われていた頃、暗闇で何をするべきか考えた挙句、自由が丘のTWGに足を運び紅茶を購入し、暗闇の中で、マルセイユソープキャンドルのほのかな香りを楽しみつつ、丁寧に淹れた「シンガポール ブレイクファースト」や、「アールグレイ ジェントルマン」を味わいました。ささやかなことでも、心のこわばりを解いてくれることがありますね。