余震が続いております。お子様達も怖がっていらっしゃることと存じます。お母様のそばに居らしても、あの激しい揺れ方は余震の度にも恐怖の記憶として蘇ることでしょう。ましてや、震災地の避難所でご家族とはぐれてしまわれたお子様達の気持ちを思いますと、いたたまれなくなります。想像出来ない程の深い苦しみでしょう。辛くて、寂しくてたまらないでしょう。「きっとどこかの避難所でご家族と会えますよ!」と言ってあげることは、大抵の場合ウソを言うことになるのだからという意見を聞きました。そうでしょうか。人は辛すぎ る現実の中に置かれた瞬間は、まだそれが現実であるとも信じられない混乱の中にいて、ただ涙を流すばかりか、涙も出ない程のショック状態にあると思います。その時に、ただ一筋の希望を持つことは、何よりもその人がそこから生きて歩いていく為には欠かせないことなのではないでしょうか。万に一つの奇跡でも、そうしたことがある、と信じて人は立ち上がれると思うのです。実際、奇跡は多く起きているのではないでしょうか。「きっと会えると思うわよ!」と言ってあげることは、絶対必要であると自分の経験からも確信をしております。
一筋の希望の光を目指し、人は歩き始めるのです。その希望の光の先に、現実に微笑みながら親御さんが待っていて欲しい!と切に祈ります。多くの方々が、探していらっしゃる方々と、どうか1日も早く会えますように。