皆様、地震の被害、大丈夫でしたでしょうか。本当に大きな地震でしたし、まだ余震も続いておりますね。お子さまもお母さまもどんなに怖い思いをされたことでしょう。地震の後、大阪からタクシーで20時間以上もかけて戻って来られたお母さまがいらっしゃいました。ただ、お嬢さまのことを思われてのことと存じます。その時の御心配なお気持ちをお察ししましても、胸が痛みます。御家族様のことで御心配なさった方も多かったと存じます。地震発生直後から、じわじわと、だんだん加速度的に交通機関のマヒが人々の流れに影響を及ぼし、交通渋滞がひどくなっていったのも体感致しました。あれから、電力の使用を控えるべく、ブログも控えておりました。ただ、今日はお母さま方のメールからも、小さなお子さまをお持ちのお母さまが今、どんなにご不安なお気持ちでお過ごしかが伝わって参りましたので、書かせて頂こうと存じました。可愛い無垢な我が子に、これからどのような災いが降りかかってくるのかを想像すると、いてもたってもいられぬほど、ご心労であると存じます。地震が起きてから5日もたって、まだ終息するばかりか、先行きの見えぬ不安定な状態が続いているのです。メディアは受け入れがたいような惨状を伝え続けています。

お母さま、時はそれでも経ちます。今、こうしている時でも、時は経っていくのです。それは、不幸に向かってではありません。生きている限り、幸せに力強く生きて行く為に、時は経っていくのです。悪い状態を憂えて過ごすのではなく、こうした一瞬一瞬も、今ある状態を有難く捉えてみましょう。まだ電気もつきますし、教室の皆さまでしたら、地域的に衣食住にも困っているわけではありませんね。私達母は、有り余る優しさを持っています。その優しさが、私達の強さです。小さな命を守る使命を託された時から、私達には強さも託されたのではないでしょうか。震災地で赤ちゃんにミルクを分けてもらえるからという理由で、3日もご自分は何も食事を取らずに病院で過ごしていらっしゃるお母さまをテレビで見ました。崇高な母の姿でした。私達も、同じ状況でしたら、同じことをするでしょう。この強さを持って困難に立ち向かえば、どんなことにも立ち向かえるでしょう。携帯が地震速報を伝える音におびえて、目が円くなってしまうお子さまがいらっしゃると伺いました。「大きな地震が起こったあとは、もうあんなに揺れることは無いのよ、大丈夫よ!」と伝えてあげて下さい。今まで何度も取り上げましたが、未来が明るいと言う事を我々大人が全力で擁護し子どもたちに伝えるべき(今江祥智)なのは、今ではないでしょうか。手を包み、笑ってあげて下さい。

時は流れてまいります。今回災害に合われた全ての方々が今日のことを静かに振り返ることが出来る時がいつか、やがて来るでしょう。その時が、出来るだけ早く訪れますことを、切にお祈りしております。