深い質問に、驚きました。新年中クラスのお子さまが、お母さまに道で質問されたのです。「ねえ、お母さま、猫は100%猫なの?」
「それで、聞いていた女子高生達に笑われてしまって・・・。」お母さまは、困ったお顔で続けられます。「え?100%猫って・・・どこか、犬の部分もあるの?」お母さまが尋ねると、彼は「あると思う。」と答えたそうです。「・・・本当に、あると思います!」私は妙に納得してしまいました。お母さまは、さらに「それから、その時、お母さまは100%お母さまだけど、お父さまは100%お父さまじゃ無い。と言ったんですよ。それでは、お父さまは何パーセントお父さまなの?と聞きましたら・・・30%ですって(笑)。」その時、やはり、私は、彼の気持ちが理解出来たように思いました。「もしかしたらですが・・・彼は、<お母さま>というものを、<やさしくて、暖かく、心から安心出来る委ねられる存在>として捉えているのでは無いでしょうか。それで、彼のお父様はとてもとてもお優しい方なので、お父様としての<強く、頼りになる>部分が30%で、70%は、彼にとってはお母さまと同じ様な<やさしくて、暖かく、心から安心出来る委ねられる存在>なのではないでしょうか。」と、申しあげました。
彼は、哲学者になるべきだと思います。いえ、もう哲学者なのだと思います。私は、そうした、思いもよらない視点に立っている人を尊敬しますから、子供達のそうした部分をとても尊敬しています。猫は、まったく犬と違っているわけでは無い・・・犬の部分もある・・・確かに、確かに、ですよね。まず、四つ足で姿も似ているものもありますし、人間に飼われるというところも似ていますね。どんどん、考えていってしまいます。とすれば、今、外は夜で真っ暗だけれど、何%夜なのかということもふと考えてしまいました。夜とひとことで言っても、一時も同じ夜ではなく、朝がどんどん%的に高まっているのですよね。でも、彼の考えの深さは、そんな次元のことではないと思います。そう言えば、彼は今日、クレヨンで「赤と青を混ぜたら紫。」と歌っていました。彼の中で、2つの違ったものと共通の重なり合っている部分が今、課題になっているのかも知れませんね。次回、そうした部分を培う為の教材を考えるのも、ワクワクします!