今日は、朝5時に起き、身支度を整え、六本木へと向かいました。早朝の日差しは爽やかですね。朝8時10分より、新年長児クラスの模擬試験があったのです。第一回めは12月にありました。その時から着実に進歩されているのを感じ、大変嬉しく存じました。大人とは違い、「テスト」という経験の無いお子さま達です。もし、模擬試験を一回も経験されること無く秋の本番に臨まれるとしましたら、どんなに普段の教室やご家庭などでペーパーが理解出来ていらしたとしても、無謀な経験となってしまうでしょう。なぜなら、「テスト」というものには、大きな制約や約束事が存在し、それを知らずに参加すると言う事は、本番での試験の進行に支障をきたしてしまう場合も多々あるかと思うのです。一番の制約は、「時間」です。「時間制約」の中で、最大限持てる力を発揮して頂きたいのですが、その「時間制約」の存在を常に意識してこそ、「テスト」として成り立っていくのです。もしも、問題を解いているお子さま全員が解答できるまで待ち、また少しのヒントでも与えるのであれば、それは「授業」であり、「テスト」では無いのです。六本木クラスでは、隔週でペーパー演習クラスで、テスト形式で行っておりますが、こちらはあくまで「テスト形式」であって、厳密な意味合いでの本番の試験とは異なるのです。そこで、「演習クラス」では無く、「テストクラス」という意味合いを込め、これからも秋本番までに、毎月、ミッション系模擬試験の開催を予定しております。早くも、手ごたえを今日感じ、これからの7回も、ますます良い意味で試験に慣れて頂けるようにご指導していく所存です。

私はお預かりしている皆さまに、願わくばお1人残らずに嬉しい合格という経験をして頂きたいと強く存じております。その為にも、既にお母さまが御存じであったり、あまり感じておられなかったそのお子さまの良さを、お母さまとともに大事にして参りたいと願っているのです。そのお子さまが一番輝けるのは、例えるならば、淡い桃色の輝きの元をお持ちのお子さまでしたら、その色合いをしっかりと見極め、その色合いが最大限美しく成長していけるように育んでいくことが大事なのです。行動観察として、そのお子さまの輝きを増す時間と、ペーパー準備として、真剣に思考を重ねる時間を隔週に設けてありますが、両方の時間で育まれる力は、実は、小学校に入学された後からこそ、生きて来る力でもあるのです。

本日の解説でもお話させて頂きましたが、現在なさっておられることは、これからの長きに渡る学校生活でも、大人になっても絶対に必要な「思考するちから」をトレーニングし、磨いておられるのです。「良く聴き、見、考えて、最大限自分の力で頑張る」ということを目標に頑張るということは、受験というものが無かったならば見過ごしていた、教育の改善点が徐々に明らかになり、日々のご家庭での教育までも変えていくことになるでしょう。

私の作成する模擬試験は、難しい部類に入るかと存じます。しかしながら、本日もお話させて頂きましたように、簡単なものをあたりまえのように、いつものように解いていたのでは、そこからなかなか前には進んでまいりません。「テスト」は、限られた時間の中で、無駄が無いように最大限集中して解く、そして、難しいと思わないで解く・・・問題を見てすぐに「私、こういう問題、解らないの・・・。」と思考することに蓋をしてしまわずに、とにかく、しっかりあきらめずに解いてみる、その経験こそがまさにして頂きたいと願っているのです。「難しい」と思っても、頑張って頑張って考えたら、なんと解けた!今日もそうした経験を何度もして頂けましたのを目の当たりにしたのです。「え~と・・・え~と・・・・・・あっ!解った!」という時の、お子さまの嬉しそうな瞳の輝き!パアッとお顔が明るくなり、安心した表情になります。こうした、「難しいと思ったけれど、なんとか頑張って考えたら解けた!」という経験の積み重ねがすぐには思考するのを停止しない、思考することをいとわないお子さまへと成長していけると考えております。

帰宅途中、ふと空を見上げ、木々の枝に残っている葉を見ました。「小鳥が枝に止まっているかしら。」とふと思いました。そして、気づいたのですが、「下から見上げた小鳥の形はなんだか葉っぱに似てる。」ということでした。もし、小鳥を狙う動物が、私のように見上げても、今日の私の様に、枝にあるのが、葉っぱなのか小鳥なのか、区別しにくのではないかしら・・・あるいは、空の上から見ても・・・。そんなことを考えました。動物の形態が、何故そうなっているのか、就学前講座では、次回国語で、「鳥の様々なくちばしの形」についても学びます。それと同時に、ある生き物を「四方観察」してみると、解ることを色々とお話してまいります。こちらの就学前講座は、とにかく、「お勉強は面白い!」と考えて頂けるのを目指しております。それにしましても、私が見上げた枝の枯葉と思っていたものが、全て小鳥だったら・・・素敵な驚きがありますよね。突然空に向かって飛び立ち、そして恋人達の肩にとまる・・・なんて、なんだかペイネの絵のようなことを考えてしまいました。