今日の行動観察クラスが終わり、雨は雪に変わって行きましたね。皆さま、お寒い思いで帰られたことを思い、心配しておりました。
雪のバレンタインデー・・・ロマンティックな記念日になった方もいるのでしょうね。しかし、なぜゆえ、殺伐とした思いがするのか解りませんが、ズラリと並んだチョコレート特設売り場で、我が家の男性2名の為に疑問符で一杯になりながらも、形ばかりのチョコを購入すべくうろうろ歩く気恥ずかしさ。私の後ろでは、高校生くらいの娘さんがお母さまに「ねえ、パパのチョコ買わないの?」と尋ね、「買うわけ無いでしょう!お返しも何もないんだから。」という会話が交わされ、ますます購買意欲を無くしていったのでした。もはや何の為のチョコなのか解りませんが、今年も買ってしまいました・・・。
そう言えば、ラブレターで、ありえないお話がひとつありました。中学生の時、祖母の住む家によく泊りに行きました。祖母の家と言っても、私の部屋もあり、私はその部屋で、ある日、淡すぎて、恋とも言えぬ思いを手紙に綴ってみたことがありました。そうした手紙を書くこと自体を経験したかったのかもしれません。とりとめのないことを書き、封筒にまで入れてみたものの、投函する気も無くそのままビリビリと破き、机の横のごみ箱に棄ててしまったのでした。
さて、祖母の家から帰って一週間が過ぎた頃でした。突然、その手紙を書いた相手の男の子から「お返事」のお手紙が届きました。「お手紙ありがとう。文通しましょう。」・・・一体、何が起きたのか、さっぱりわかりませんでした。私はさっそく祖母に電話をかけました。すると・・・私が帰ってから、私の部屋をお掃除してくれた祖母は、ビリビリに破かれた紙片を見つけ、それを読んだそうです。そして、何を思ったのか、そこからはいまだに祖母の気持ちは解らないのですが、その紙片をつなぎ合わせて、なんとその手紙を蘇らせ、投函したそうなのです。すると、その人はビリビリになった痕跡のある紙片を受け取ったことに・・・。私は、頭の中が真っ白になりました。祖母に関しては、過保護と申しますか・・・何と申しますか・・・。転校して、もう会えなくなってしまったクラスメイトでしたから、私のことを可哀想に思ったのかもしれません。兎に角、人生の中で、思わぬ人が思わぬ役割を果たす場合がある、ということだけは、はっきりと学んだ私でした。
何故、その男の子が気になったのかと言えば、転校する時に、クラスで開いてもらったお別れ会で、その子が尾崎紀世彦の「また逢う日まで」を熱唱してくれたからでした。こうして書いていて、今、そのことも思い出しました(笑)。
購入したバレンタインのチョコは、思いがけず、本当に美味しくて・・・家族で楽しく味わいました。まあ、家族の団欒には役立ってくれたチョコでした。