土曜日の朝、奥沢での個別ご指導に向かっている途中で、大変嬉しいメールを頂きました。先日、コンサートにもお越し頂いたばかりの、第一回生のお母さまからでした。なんと・・・英検2級の一次試験、筆記試験に合格されたのです!まだ小学校一年生です。どんなに大変なことでしたでしょうか。本当に、本当におめでとうございました!心から感動し、喜びに包まれて奥沢に向かいました。2次試験もお祈りしております。
・・・その日も新年長さんに発破を掛けてしまいました。でも、その夕方に、その新年長さんのお母様よりお電話を頂き、さらにどのように家庭学習を進めていくべきかのご相談を受け、しっかりと受け止めて下さいましたことを大変有難く存じました。

信念を持って子育てをすること。例外を作らないこと。努力出来るお子さまに育てて行くこと自体、とても大変なことと存じます。では、何故努力出来るのか。それは、①お母さまが好きで、喜んでもらいたいという思い②そもそも、その努力すべき対象自体(今回の場合、英語)が好きであったり、面白さや魅力を感じている。ということがお子さまの場合は大きいと思います。でも、それ以上に努力を重ねていくうちに、努力すること自体が心地良い習慣、自分のリズムのようになっていき、そうしたメリハリのある時間の使い方が楽しみになって来る・・・まるで、錆びついた重い荷車を押すのが最初は苦労でしか無かったのが、押し続けていくうちにだんだんと滑らかに回転し始めていき、それが面白くて仕方が無いように・・・そんなことも、努力を推進する力になっていくのだと考えております。逆に申しますと、何かに対して最初に頑張り始めた頃に、お母さまがやさしく励まし、努力出来たことを誇りに思い、喜んでいるということを十分に伝えてあげることから、全てはスタートするように思います。
そして、お母さまご自身がその努力の対象に興味を持ち、面白いと感じていらっしゃるのも重要であると考えます。

若き友人で、大学1年生の時から一日に必ず本を1,2冊読破し続けていらした方がいらっしゃいます。その方は、この大学4年間で一体何冊の本を読まれたのでしょうか。もともと知性溢れる方でしたが、この4年間という歳月が、重ねられた努力によりどれだけまた知的にも、人間的にもご成長に貢献しているのかを考えますと、ただ、頭が下がる思いです。その方からも、先日、素晴らしい1次試験合格のお知らせを頂き、洋々たる未来に思いを馳せ、また、祈り続けている日々です。

日々の繰り返しの中で、どんどん体をすり抜けていく時間。この一瞬一瞬が、振り返ると大きな流れとなって横たわっている・・・。努力をし始めの最初の苦しさを子供に教えるのを怯んではいけないと思います。やがて、努力の苦しさは喜びに変わっていく。そのことをごく幼いうちに経験することは、尊いことであると私は考えます。幼いうちには、そうした時間は短くても良いと思います。ただ、凛とした姿勢と集中力を持って何かに対峙することを日々継続出来れば、そのお子さまにとって素晴らしい経験になっていくことと考えております。