昨日、息子から留学試験に合格したという連絡が入りました。春よりフィリピンの国立大学で一年間学んで来るそうです。それを聞いて、「そう・・・良かったわね。」と言ったきり、また知らずに涙が・・・。ダメな母です。いつまでも、一緒にいてほしいと思ってしまうのも、これで終わりにしなければ。
我が家では、息子の就職も含めた将来については、一切の口出しはせず、「思うように自分の人生を生きてみなさい。」という立場を貫いています。大学に入るまでの煩かった母親とは別人のように感じるらしく、いつか、「何も言わないで見守っていてくれて、ありがとう。」と感謝の言葉まで述べられてしまいました。就職活動に大学で学問を学ぶべき大半の時間を取られるのは残念であると考えておりましたので、留学などの廻り道をして、最終的に息子がどんな人生を歩んでいくのかについては、本当に文字通り、ただただ見守るだけになります。
ただ、留学に関しましては、心配性の私は、昨年息子が旅行中のマニラで洪水に見舞われた時も、生きた心地がしませんでした。一年間、きっと祈りの日々になります。自分が外国人であるということがどのようなことであるのか。それを身をもって知ることは、しかし、やはり価値あることなのでしょう。そこで知る痛みやもどかしさは、日本の中に暮らしていても、常に幾重にも存在する価値観の違い、いわれなき差別意識などから生じる「他者」という立場に立たされざるを得ない方々の気持ちを知る手掛かりになるのかもしれません。それでも、願わくば心から気持ちを通わせられる友が国を超えて沢山出来たら・・・と思います。沢山の愛、思いやり、人間性というものに触れ、感じ取って来てほしい。多くの人々を愛し、愛されて、互いに助け合い、沢山感謝し、心を豊かにして来てほしい。そう、思っております。(・・・なんだか、最後の方は受験の願書のような内容になっておりますね。でも、親が子に願うことは、これが最終的なことなのですよね。)
日々、過度な心配はせず、頑張って強く生きていく子供を信じ、私も強く明るく、仕事に没頭して参る所存であります。・・・本当に難しいこととは思いますが、いつも輝く笑顔でドーンと構えている「太陽のような母」でありたいと思います。息子が日本を想った時に、心配しておろおろとしている母の様では、勇気も萎みますものね・・・。人間、いくつになってもまだまだ精進していかなくてはならないのですね。私も、頑張ります。お母さま方、ご一緒に頑張りましょうね[E:happy01]