・・・実は、前から心配だったのです。今日、どうしたら涙を流さずに乗り切られるだろうかと(笑)今日のことを考えるだけで、もう何日も前から困っていた私でした。今日、お別れに皆様にメッセージ代わりに本を読ませて頂こうとも考えておりました。でも、結局その本は家に置いてまいりました。ページをパラパラとめくっているだけで、「六本木では最後まできっと読めないわ!」と判断したからです[E:coldsweats01]ロバート・マンチ作『ラヴ・ユー・フォーエバー』、いつか機会がございましたら手にお取り下さいね。

今、こんなにも可愛い、愛らしさに満ちたお嬢さまとの幸福な時を過ごされていらっしゃるのですが、これから、小学校にあがられ、中学、高校、大学へと進まれていかれる間には困難であると感じられる時代が必ずある筈であること、どなたにもそうした悩みは起こりうること、しかしながらそれもまた過ぎゆくこと、そんなことを最後の日にお伝えしたいと考えた次第です。六本木クラスの皆様にとりまして、ティーンエジャーを迎えられるのにはまだまだ年月がかかりますね。でも、私は今からそうしたことを頭の片隅に置いておかれることは決して無駄なことではないと存じております。今、こんなにも愛らしい我が子がこれからいかように成長していく過程で、苦しみ、悩み、反抗期を迎えようとも、子にとって母は永遠だと言えるでしょう。

母と子。健やかな時も、病める時も、(結婚の誓いのようですが)お互いを思う気持ちは消えない筈です。礼拝の時間に「涙の子は救われる。」という言葉を教えて頂きました。その子供のために涙を流して心配する母がいる子供は、最後には必ず立ち直れるという意味であったと記憶しております。

それから、もうひとつ、お願いがあるのです。手放しで我が子を褒めて下さい。我が子に感心して下さい。実は、これこそが難しいことと、私もよく実感しております。でも、母に信じられることで成長する部分が子供には多分にあるのです。

『たいせつなこと』<マーガレット・ワイズ・ブラウン作 レナード・ワイスガード絵>
からの一節です。

「あなたは あなた
・・・あなたにとって
たいせつなのは
あなたが
あなたで
あること」

「そうよ!それでいいのよ!」
常に肯定してくれる存在が、その人の生きて行く心を強く支えてくれるのです。自分がこれで良いのだとうなずいてくれる人がいる時、逆に、人は、もっともっと向上したいと願う力を得るのではないでしょうか。

・・・月曜日クラスの皆様、私の教室にいらして下さって、本当にありがとうございました。お1人残らず素晴らしいお嬢さま、素敵なお母さま方でした。本当におひとりおひとりとの出会いに感謝しております。受験本番までの日々、どうぞお体だけはお大切になさってくださいね。月曜日クラスの皆さま、まだまだ個別ご指導などでお目に掛りますね。全力で頑張りましょうね!それから、行動観察金曜日クラスの皆さま、また本日と同じ涙に取りつかれた私であると存じます。あらかじめ、本日涙のスイッチが入ってしまったひとことをお伝えさせて下さい。「本日でお別れの方は、どうぞ今までお使いになられました名札をお持ち帰り下さい。」

「名札」のどこがそんなに悲しいのか、と言われましたら困るのですが、皆さま、ご褒美のシールを張ったりなさって、それぞれの思いが込められていたのですもの。今、こうして指先で「NAFUDA」と打っているだけでも、やはり今日は少しばかり涙もろくなっている私です[E:happy01]