皆さま、本当にお疲れさまでございました! 前期と後期でこの夏休みに触れて頂きたい項目は、ほぼすべて授業で解いて頂く事が出来、また集中して聴き取り、考えるという訓練にも弾みがついたように自負しております。 このお写真は六本木の年長クラス夏期講習後期の初日にとらせて頂きました。どのお嬢さまも、本当に集中して積極的に頑張って下さり、2時間は優に超えるペーパーご指導時間も短く感じられる程でした。こうした集中力を持って問題を解かれましたら、今ある力をもっともっと発揮出来る筈です。本番までの2カ月間は、この集中力を最大限に高めていくことにも力を入れさせて頂く所存です。
『モンテッソーリの教育』(■0歳~6歳まで■)M・モンテッソーリ著 を以前に読みました折、一番引かれましたのが第12章の「しつけの化け物」の中にある、45名の静けさを愛する子供たちのクラスのお話でした。子供達は、「強制」ではなく、「静けさが子供達の大きな喜びの種」であったから、「静かな課業(授業)」を実現することが出来たのです。
モンテッソーリは、「人間の意思」について「ホルモンと呼ばれる誰もが持っている力の一部であって、進化の途上での調和のとれた生命のエネルギーであることを、生物学上の諸研究が明らかにしています。進化は法則により決定されており、決して偶然なものでもでたらめなものではありません。」とし、「自然の状態にさえあれば、子供は法則に従う。」そして、「人間の意志は、混乱や乱暴の中に表出されるものではありません。それは、苦しみのしるしであり、妨害を受けていることの表れなのです。」「(子供達)全員が同じことを望めば、つまり意思が一致すれば、会はとても信じられない程静かなふるまいのものとなります。しかし、そのためには、まず、すべての子供の中に意思が発達していなければなりません。」と言っています。
以前にもブログでお話させて頂きました、この「静けさ」を子供達が自ら愛し、守ろうとするとき、子供たち自身がその「意思の結合」に大変な充足感を覚える場が実現すると信じております。今回の夏期講習でも、イヤイヤ参加しているお子さまはお1人もいらっしゃいませんでした。どのお嬢さまの目も輝き、手を上げて発言し、集中して聴き、考えていらっしゃるという姿を拝見しながら、こうした方達が素晴らしい教育特徴のある多くの小学校に入学され、またさらに成長していらっしゃるのだと感じ入らずにはいられませんでした。最後にもう一行、引用させて頂きます。
「意思をくじくことは瞬間的にできますが、意思の発達は長い時間の経過が必要です。なぜなら、それは成長であり、環境からの助けにたよっているものだからです。」
本当に、どのお嬢さまも成長していらっしゃいましたね。不思議にも、それを強く実感させていただけるのがちょうどこの夏の終わり位から秋にかけてなのです。眩しいほどにピカピカと輝いていらっしゃり、凛と美しく、ハッとさせられるようになっていらっしゃるのです。何よりも、お嬢さまの意思を大切に教育なさるお母さま方が六本木クラスのお母さまなのです。生き生きと明るく、自由な発想力に溢れ、しかも3時間に渡る授業には全力で取り組める。皆様の素晴らしさは、皆様がご入学を切望される小学校の先生方に伝わらない筈はありません。さあ、あとは前進あるのみです。夏休み中は、特にこの夏見つかった穴の修復にかけて下さい。なかなかメールでのお返事がすぐに差し上げられずに申し訳ないのですが、必ずお答えいたしますので、何でも、どうぞ。[E:happy01]