何か、良いことがありそう・・・。そう思って参加すると、どんなことでも前向きになり、そこで得るものも大きいと思います。今回の第一回模擬試験からお帰りになる時、どのお嬢さまもとても嬉しそうで、また、まだまだ体力にも余力を残していらっしゃるようでした。初めての長時間の模擬試験体験が、「良いもの」として印象づけられ、自分なりに頑張れた、という思いは本当に今後生きてくると存じております。

ちょうど幼稚園の年中の頃でしょうか。何か、母が楽しそうにおしゃれをして、私もおそらくはお気に入りのワンピースを着て、大人の集まるところに連れて行かれたのを覚えております。その会の内容はほとんど覚えていないのですが、帰宅するまでの間、母が終始にこやかに、嬉しそうに輝いていたのを覚えております。・・・子供向けの会などでは全くありませんでした。でも、何十年たった今でも、私は『あの時は、楽しかった!』と思い出すのです。

お母さま方が想像されていらっしゃる以上に、お子さまは、お母さまの笑顔を自分の喜びとし、ご自分の楽しさのバロメーターに取り入れているような気が致します。それは、小学校受験についても、まったく同じことで、もしも試験が上手く出来なかったと感じたら、そのお子さまは自分の為に悲しむというよりは、お母さまを喜ばせられないという悲しみの方が大きいのではないかと思っております。・・・小さなお子さまがいらっしゃるご家庭には、そのお子さまの数だけ、天使がついているのです。お母さまの笑顔を喜び、お母さまの悲しみには、急に日が陰るかのように暗くなる心を持つ天使が・・・。

私は小学校受験準備が普通では出来ない素晴らしい親子の経験やその後の成長の助けにもなりうることと捉えております。受験に向かっていく段階で、嬉しくなるような親子の場面を目にしてまいりました。お子さまの心に寄り添い、お互いに思いやり合うことが何より大切なことなのです。

春が来ました!今日は桃の節句ですね。何か良いことがありそうな春・・・!希望の光を胸に、勇気を持って・・・!疲れた時には、少し休んで。これからなのですよ、今までの努力が芽吹いて、伸びて、やがて蕾をつけるのは。桜が咲くのをただ、眩しそうに枝を見上げ、楽しみな気持ちで待つ。その眼差しで、お子さまを見つめてあげて下さい。言葉以外にもお母さまからは沢山のメッセージが出ていて、敏感にお子さまがそれを感じ取り、反応していることを忘れないで下さいね!前向きな気持ち、お母様の笑顔、それが合格には欠かせないことなのです。