映画「コーラスライン」は、かなり楽しめた映画でしたが、ひとつだけ、どうしてもひっかかる場面があるのです!それは・・・。オーディションの合格者の発表の場です。若者の胸の動悸が聞こえそうな張りつめた場。次々に名前を読みあげられ、指示通り、感激の面持ちで一歩前に出る人々。でも、最後に発表者は告げるのです。「今、呼ばれた者は、不合格!」と。この場面を初めて見たとき、そのあまりの理不尽さに怒りすら込み上げたのを覚えています。合格への強い思い。それは、文字通り、祈り、なのです。私にも経験があります。人生では、何度か、自分の命を削っても良い程の強い祈りをささげる時があるのではないでしょうか。オーディションのその場面で、合格と信じた人々の顔から歓喜の表情が薄紙のようにはらりと落ちていくのを、黙って見るのを許されるほど、審査員は特別な高みにいるのではないと、私は今でも感じるのです。そんな残酷なことがもしも平気で出来るのであれば、その審査員はかつて魂を斗して踊ったことなど一度も無いのではないか、従ってその席に座っている資格など無いのではないかとすら思うのです。
昨日も今日も、嬉しい嬉しい合格のお知らせを頂きました!今日など、山手線のホームで、チェックのショートトレンチを着て、流れる涙も隠さず電話に向かっておめでとうございます!と話していたのは、この私です[E:confident]
合格の重みを感じております。幼児教室を自分で持ってみて初めて感じる息苦しくなるような重さです。合格の重さは、無上の喜びだけで成り立つわけではありません!その陰にある涙もまた、一緒に課せられた重さなのです!全員第一志望合格!と、それでも私は来年も目指します!まだまだ入試は続きますが、これまでの横浜、そして東京の私立小学校入試の結果を見ますと、やはり、学力の成績のみではなく、本当に学校との相性・・・これを、御縁と呼ぶのでしょう・・・があることに改めて気がつかされます。そして、それすらも、本当に紙一重のところで、分かれているのではないのでしょうか。小学校受験は、お母様の思いとお子さまの思いが未分化に溶け合っているようで、お母さまがその学校に強く憧れれば、お子さまはもう、いやがうえにも天上の学校に見えてしまうと思います。しかし、お子さまが幸せな人生を歩まれる為の道はひとつでは無い筈です。強い思いで、親子一丸となり第一志望を目指す、その姿勢は、以前にも書きましたが、美学を感じるほどの素晴らしさがあるのです!私は、全面的にそうしたお気持ちを支え続けてまいります!ただし、受験期がスタートした時の、進むべき道しるべの方向転換は、意を決してお母様がなさることだと存じます!力強く、お子さまが幸福な未来へと歩いて行かれる為に!受験期、色々な意味で、大きな勇気が必要ですね!