わが教室の六本木クラスの皆さま、面接本当にお疲れさまでした!ここ一週間、随分色々なことがありましたね!六本木クラスで使用しておりましたカードが横浜雙葉面接に今年も使用され、本当に良かったです!「六本木クラスで自由遊びにも使われていたカードでしたので、子どもも、安心したと思います。」とのメールを嬉しく拝見いたしました。

皆様の中には、面接から帰られ、今も第三者の目から見ましたら些細なことでも、失敗と思われる事柄を気にされるあまり、食欲もほとんど無いなんてことはありませんか?母親の立場から、それはよ~く解ります!でも、しっかりと眠られ、お食事を取られてくださいね!名古屋で出合った賢い年上の友人が私に下さった言葉。「時間薬」。時間が、解決してくれますよ!そんな意味合いだと思うのですが、もうひとつ、時間が経ったら、最初の予想と違うことになっていることも多いのよ!そんな効能も感じているのです。結果を今から予想は出来ません!ただ今はひたすら歩いて行きましょう。今が一番、心の体力がいる時です。今、お子さまとともに、ご家族で前に歩まれ続けましたら、今までよりひとつ上の次元での喜びの生活が待っている、そんな風に思います。もしも、面接で失敗と思われることの原因があがってしまったことにあれば、私は逆にそんなには悪い印象を相手の面接官に与えていないのではないかと思うのです。面接とは、一種告白の場であり、願書に書いたり、面接の資料としての提出を求められる「出願理由」はラブレターにもよく似ているところがあるからです。学校に寄せる熱い思いを打ち明ける折りに、思いが強すぎてふと意に反したことをしてしまったり、言ってしまったり、あるいは言えなかったりしたとしても、それは本当に「よくあること。」であり、逆に言っていることの真実味が増す効果すらあるのではないでしょうか。すらすらと、澄まし顔で言いたいことを100パーセント出し切ってくるなんて、練習を重ねて暗記したことを発表する弁論大会ではないのですから。

ところで、「出願理由」の方ですが、率直に申し上げて、”ラブレター”になっていない方が多いのです。ご自分がどんなに魅力的な女性かをアピールして、便箋の半分以上を費やされても、貰った男性は、もしかしたらこんな感想を持つのでは?『君が魅力ある方なのは分かった。でも、僕でなくても、いいんじゃない?』と。「あなたでなければ、だめなのです。」という部分、「なぜ、あなたなのか。」という部分を書いて頂ければと存じます。具体的なエピソード(見学会やオープンスクール、説明会、運動会、音楽会、展覧会等)があれば、なお実感として相手の胸に迫ります。シラノ ド ベルジュラックのように、ラブレターの代筆などは致しませぬが、彼のように友人の告白の場(面接)についていき、月明かりの下、草むらにひそみ、年若い友が告白の返答に詰まった時にそなえたいような気持ちの一週間でした。

言葉を尽くしても、伝わらないこともあります。逆に、言葉が無くても、胸に迫る相手の気持ちに接することもあるのです。

名古屋に住んでいました時に、星ケ丘というきれいな街があり、三越もお買い物がしやすいので、頻繁に通っておりました。ある時、母の残したポーチにあった詰め替え式のルージュのカートリッジを購入すべく、ランコムのコーナーへ行きました。母は、ランコムを愛用していたのでした。カウンターで迎えて下さったのは、とても愛らしくお若い女性でした。彼女とのほんの少しのやりとりの中で、そのルージュが母のものであったことをお話したのですが、彼女が新しいカートリッジの箱を開け、「詰め替えいたしますね!」と言われたので、「ありがとうございます!でも、もともと入っていたカートリッジは、頂いて帰りますので。」と私が言ったその時でした。「え?」と瞬間彼女は戸惑い、次の瞬間、「ああ!」と言ったとたん、その大きな瞳からぽろぽろと、涙がこぼれ落ちたのです!私にとって、母の残したものは、一見不要なものでも簡単に捨てられない思いがあるのです。それを、若い彼女は瞬間的に深くわかって下さったのです。想いは、通じる筈です。人間同士のコミュニケーションは言葉だけでは絶対にありません。表情、しぐさ、それらが、総合的に気持ちを伝える空気となってあなたを包んでいるのだと思うのです。

明日は、年中さんの秋の体験日ですね!お目にかかれますのを心より楽しみにお待ち致しております!どうか、気をつけてお越しくださいませ!もしよろしければ、お父様もコーヒーをご自由にお飲みになり、お持ちいただけますホワイエがございますので、ご一緒にお越し下さい!