前のブログで、合格祈願に川崎大師様に・・・と、書きながら、でも、ミッション系の学校を目指される方が多いのだから、教会の方が良いのかしら。などと考えておりましたら、急に思い出された教会がありました。神田カトリック教会です。

神田カトリック教会は正式名称をセント・フランシスコ・ザビエル・神田教会と言い、昭和3年にマックス・ヒンデル氏の設計によりロマネスク様式とルネッサンス様式を融合させ建てられた教会です。あの、山の上ホテル(文人達・・・三島由紀夫、松本清張、遠藤周作、山口瞳、池波正太郎等々・・・の執筆の場としても知られます、静かで素敵なホテルです。)の裏側に降りて行った先にある、若き日の私の心をとらえた教会でした。うららかな春の日。あの、アヴェ・マリアの歌声が高らかに鳴り響く中、私は父の腕を取り、教会の中央の通路を一歩一歩進んだのでした。途中、父が立ち止まってしまって。叔母や、母の友人にはいまだに「あの、お父さんが立ち止った瞬間はね・・・思わず泣いてしまったわ。」と言われるのですよ。私は、そんなに意識しなかったのでしたが。挙式を挙げ、教会の階段を降りる時、友人たちからのライスシャワーを浴び、何の苦しみも悲しみも無く、それが永遠に続くと思われたあの頃。母は、それから息子が年長さんの時に急に病に倒れ、一年後に天国へと旅立ちました。息子が、生まれた時のあの喜びを母に感じてもらえて本当に良かった!最後の最後まで、母は孫を目で追い、可愛いと言い続けていたのです。でも、息子が受験で合格した時に、母はいませんでした。大学が決まった時も、母がいたらどんなに喜んでくれたことかと、今でも考えたりするのです。今、個別の御指導で伺っているお宅で、本当にお孫さんを大切に可愛がられていらっしゃる、お優しく、お若いおばあさまにお目にかかるのですが、お母さまが御健在の素晴らしさをいつも覚えるのです。どうか、どうか、御家族の力を合わせられ、皆さま合格して下さい!今も、どこかで、お母さま方が祈っておられることでしょう。おばあさま方、そう、お母さまのお母さまが祈っていらっしゃるのでしょう。受験では無くてもこの世には色々な母の祈りが存在します。次回の六本木クラスでは、ほんのひと時、「おかあさんの話」という紙芝居を読ませて下さいね。