田園調布雙葉小学校の説明会が本日開催されました。実は、田園調布雙葉の創立日の12月8日は、私の誕生日と同じなのですよ。年代は、違いますよ![E:happy01](田園雙葉の創立年代は、1941年で今年、創立68年を迎えられます)校長先生がお話されますように、命を奪いあう太平洋戦争勃発のその日に、もっとも弱い存在である子供の命を育む小学校が創られたのです!そこにも、私はこの小学校の大きな存在意義を感じるのです。人が、殺し合うその陰で、神様が愛を教える学校を用意されているとしか思えないのです。今日のお話の中で、ひときわ心に響いたお言葉は、まず、「謙虚・寛容・感謝の心の美しさ」。本当にそんな女性になれたらどんなに良いでしょう!特に、自分の子供にとってのそんな母になれたらどんなに良いか!私は瞬間、夢想すらしていました。私の尊敬する祖母は、息子が生まれた時に「強くてやさしいおかあさんになりなさい。」と言ってくれたのです。いやいや、難しいです!本当に難しいことです!「弱くてきついおかあさん」になってばかりおります。努力していても、子供可愛さの心が、変な方向に流れていきがちです。以前、ブログで「ゆきむすめ」という絵本のありのままの子供を受け入れなかった悲劇についてのお話を書きました。・・・母の、「あなたには、こうなってほしいの。そうしたら幸せになるのだから!」という思い入れは愛情由来なのですよね。でも、「こうなってほしい!」というのは、「現在のあなたでは駄目」という否定でもあるというお話を伺いました。・・・常に母に否定の目で見られながら居る家庭って、居心地悪いですよね[E:coldsweats01]
「学校が、ありのままの自分を受け入れてくれる方がいるという、目に見えない光の空気に包まれていくことを望む。」という校長先生のお言葉は、本当に、子供たちが、安心して本来の自分を出し、成長していける素晴らしい教育の現れではないでしょうか。「人としての責任はお互いを生かし合うこと。愛することを大切にし、命を生かし合う。」というお言葉を聴いていると、やはり、幼少時からのキリスト教教育の素晴らしさを痛感させられたのでした。すくなくとも、心の教育、一貫した教育理念を、今、どの学校も持つべきであると痛感します。ただひたすら、東大に子供たちを駆り立てるのに心をくだく羊飼いのような学校は、多く存在するのではないでしょうか。「ひとまねでなく、自分の意思で将来を選択し、努力することが人としての成長につながり、お互いの努力を尊敬しあう。」心の教育が、その子供の将来への「跳躍力」になっていくのだと共感させていただきました。良い学校というのは、そうした、子供がなりたい将来の自分に勇気を持って踏み出せる力を育んでくださるところなのだと実感しております。
ところで・・・お話は変わりますが、12月8日は、以前見た岩井俊二監督の映画「リリィ・シュシュのすべて」の、リリィ・シュシュの誕生日でもありました!彼女は若者の間でのカリスマ歌手であり、全編にわたってその歌が進行に関与し、干渉し続け、最後には少年の殺人にまで間接的なきっかけを与えるにも関わらず、出演は確かコンサートの映像のみであったという、特殊な存在でした。この映画をある尊敬する若い方に教えて頂いたのですが、過酷な映像が多くちりばめられ、それでも目を覆うことなく見続けて得たものは、今の若者の生きづらさ、狂気の寂しさ、一言で、罪を犯した若者を、「死刑にするべき」などと、テレビを聞き流しながら言えるようなものではない背景の複雑さなどでした。そうした若者が、リリィの歌に生きる望みをつなぐ。しかしリリィの歌の魅力「エタノール」の解釈は、ブログやコンサートに集まった若者たちの間で、かってに独り歩きしていくのです。なぜ、彼女の誕生日が12月8日なのか・・・。今、ちょうど息子が明日「敗北を抱きしめて」という本を購入すると言っていましたが、岩井監督は日本が敗北した戦争の勃発した日をリリィの誕生日にしたという関連性はあるのだろうか・・・。非常に気になります!さて、さて、お話は随分映画に傾いてしまいました!本日の暑さは、本当に強烈でしたね!これから夏期講習が続く皆さま、くれぐれも、ご自愛くださいませ!