朝、目覚めると直ぐにベランダに出てみた。雨は降らない模様。私にとって、独立して初めての駒場クラスの体験の日。いらして下さるお子さまや、お母さまが、雨では申し訳ないと思っていたが、これなら大丈夫!息子を送り出すと、私は色々と持ち物チェックにとりかかった。今日いらして下さるお子さまの、以前、初めてお会いした時の鮮やかな印象が、今も心から消えない。ご自分から、大変エレガントに自己紹介をしてくださったのだ。心のこめられた、きれいな言葉と、彼女の真剣なきりっとしたお顔を、私は忘れない。こうした誰かの心に残るエピソードを持てるという心の輝きは、そのお子様の人生に深く作用していくと思っている。また、これまでに横浜雙葉や湘南白百合などにご縁をいただいた方たちの、心に残るエピソードもご紹介したいと思っている。

1時45分頃駒場東大前到着。そして・・・。アシスタントの先生も到着!彼女は、大変繊細できれいな心の持ち主だ。感性が豊かで、いつか、彼女の小学校時代の絵や、イギリス留学時の制作物を見せて頂いたがとても素敵だった。絵と言い、身体表現といい、彼女は大変興味深い才能を沢山持っている。2人で、しばらくは、まるでお引っ越しをしてきた子供のように、「本当に良いスタジオね!」と歩きまわり、感動!準備も整ったころ、お子さまのお声が・・・!高鳴る気持ち。やはり自分の本当に好きな仕事はこれなのだ・・・。

豊かな心。「手をつなごう」は、『ぐりとぐら』の作者、山脇季枝子さんの作詞で、子供達や先生自身の想像力でいかようにも広げて活動が出来る素敵な歌だと思う。大きな円をみんなの手で作る。そこまで、ピアノで弾いていた私は、「まあ、大きな円ね。何が出来たの?」とそばに行って聞いた。この、「何が」と決定してそれをはっきり言える子供は、将来につながる自信のしっかりとした基盤が出来てきているのだと思う。
面白かったのは、その円が何に見えるかを教えてくれた子と、その中には、何が入っていれば良いかを教えてくれた子に分かれていたことである。この円は、「お皿」で、その中には「卵焼き」があることが判明。みんなで、フワフワの卵焼きを表現。見ていて、みんながそのものになり切っているのが分かる。子供は「演じる」のではなく「なる」のである。うれしそうに笑っていたので、後で、アシスタントさんに聞いてみたら、「フワフワがおもしろかったようです。」とのことでした。そんな気持ちのまま、大人になれたらどんなに幸せだろうか。

「わたしのワンピース」の今日の課題は、私のまったくのオリジナルなのだが、またしても!青学の過去問でもあるのだ。過去に発案して、教室で行い、調べてみると過去問にものっていたということが、青学はある。・・・この調子でいくと、いつか私の予想問題があたる日も?(笑)・・・我が家には、初めての方が見たら驚くほどの数の絵本がある。そして、日々、それは増え続けている。あとから、あとから、子供たちに読んであげたい絵本が世に出てくる。それと同時に、素晴らしい絶版絵本の復刻版も出るので、本当によく絵本売り場に行く。そして、感動し、目に涙が一杯になって、ハンカチでこっそり涙をぬぐっていたりする[E:happy01]もし、絵本売り場でそんな大人を見かけたら、それは私かもしれません[E:wink]我が家のそんな絵本達を、自分なら、どのように入試問題にするのかをもう一度よく吟味してみようと思う。楽しい作業になるとワクワクしてくる。そうした意味合いでは、立教も絵本を駆使した入試であるし、横浜雙葉も相当良質な絵本選択をしている。おおいに、クラスにも絵本を取り入れていきたい。それでは、後半は、また明日に・・・!