昨日、青山学院初等部の入試について取り上げたが、青山の素晴らしさは、入学試験にも、ファミリーフェアにも、本当によく表れている。そして、その良さは、揺るぎ無いからこそ、どの行事にも、活動にも一貫して現れていると言えるのだ。
…学校選びに迷われていらっしゃる方は、是非、ファミリーフェアに行かれると良い。(終わったばかりで恐縮ですが、ここからはちょっと、ドキュメント風にお話しましょう。

抜けるような青空、夏日を思わせる日差しも、青学のキャンパスに入ると、木陰に遮られ、爽やかな風が吹きわたる。帰っていく子供たちは、ヨーヨーや、風船を手に手に、満足そうである。チケットのチェックの後、会場内へ。天然芝の校庭では、はだしで、嬉しそうに歩きまわる子供たちの姿が見える。向こうのくすのきホールでは、パフォーマンス大会が繰り広げられ、どの生徒さんたちも、本当に生き生きとしている。色で言えば、くすんだところが無い、明るいカラーで校内が彩られている感じだ。校内では、先生、ご両親の生き生き活動されている姿が目立つ。そう、誰しもが、この青学を好きなのが伝わってくる。
学校が、元気であることは、何よりも子供たちに伝わる。フィリピン等の子供を支援する活動、チャイルド・ファンド・ジャパンの活動など、キリスト教精神が、具体化され、真の意味での国際性を子供たちは感じ取るはずだ。
そして・・・一番見たかった作品の展示室へ。部屋一面に、沢山のかなり大きな布が掛けられているが、クラスごとに、自由に(はだしで、パフォーマンス的に)絵具で彩色を施したもので、その制作の様子が、導入段階から、放映されていた。色と、絵具と遊ぶ喜びが、画面いっぱいに溢れていた。そして、学年別に、
1年生「ちいさなおさら」
2年生「プロペラかたかた」30センチほどの、割り箸よりも厚くしっかりとした木に、でこぼこの段々をつけ、彩色してあり、別の棒で段々を「かたかた」すると、釘と小さな正方形で出来た竹トンボのような先端のプロペラ?が、回り出す。
3年生「ふねつくり」木片を合わせ、船を制作
4年生「砂絵」校庭の砂で絵を描き、彩色。制作中
5年生「たびにでよう」粘土でイルカや、くつろぐ人などを表現。粘土で、頑丈な針金を土台に留め、立体的に作品を構成。
6年生「てびねりやきもの」
以上、どれもすべて作品の質が高く、やはり今更ながら手先の技術だけではない、明るく自由な心がしっかりと育まれているからこそ生まれる作品だった。中でも、心魅かれたのが4年生の「砂絵」が制作中であったこと。教育は、結果ではなく、そのプロセスにある。それを、体裁の繕いに走ることもせず、「制作中」と明記されるあたりは、なかなか真似の出来ない凄いことだと思う。話は戻るが、こういった精神が入試にも強く反映するのではないかと思う。先生にもお話を伺えた。水を通す粘土で、何かの動物が作られていて、水の中に足をひたしていた。「これは、はりねずみなんです。」と先生は、終始、こぼれるような笑顔でお話して下さった。「背中に、種を入れる穴を沢山あけて、種をまいておくと、夏ごろには、背中一面に、針のような草が生えるのです。子供たちは、いつ針が生えてくるかが楽しみで、お水を入れたりしながら、作った後でも、作品と向き合っていけるのです。」
そのほか、手作りプレイコーナーでは、エコバックやデコパージュ石鹸、ぶんぶんごま制作などが人気で、子供の心を良く知り、喜ばせる努力を惜しまない校風を感じた。
今日は、大変暑かった。あの、嬉しそうに帰っていった子供たちは、今頃ぐっすりと眠りについていることだろう。

自由に表現する心が問われる青学の入試。ぜひ、「リュミエールドチョコリット」に、お任せ下さい、皆さまのおこしをお待ちしております!