先週になりますが、奥沢のBLOOM&STRIPESという素敵なお花屋さんにタイトルのとおりに紫陽花を注文をしていたのですが、入荷のお電話を頂いたので今日セミプライベートの為に奥沢教室に向かう途中に頂きに参りました。もうきっと生徒さん達が待っていらっしゃると思い、大きな紙袋をご用意して下さいましたが、そのまま抱えていくことに致しました。本当に綺麗な色あいの紫陽花。大きなお花がずっしりと重いのですが、ウキウキと教室に向かいますと、シッターさんが遠くから見つけて下さり、「先生がお花を抱えていらっしゃるわよ。」と生徒さんにおっしゃりながら入口の扉を開けて待っていて下さいました。中に入りますと、生徒さん達もどんなお花かを楽しみにしていて「わあ!紫陽花!」と喜んで(と言うか面白がって)くれました。狭い教室はこの大きな紫陽花を置くともうそれだけで一杯になってしまいましたが、実はその昔お花が大好きであった母が描いた紫陽花の油絵を先日壁に飾りましたので、生きた紫陽花がその絵の中から抜け出てきて、絵の中でも外でも咲いている・・・という風情を楽しみたかったのです。出来れば紫陽花の色合いを絵の中のものと完全にコラボしたかったのですが、考えてみましたらピンクも紫も青もあり、一鉢では無理な相談でした。授業が始まり、ペーパーの枚数に驚いたお二人さんは「こんなにたくさんあって、もし終わらなかったらここにお泊りしていかなければいけないわね!」と笑っています。「お食事はどこかで買って来なければね。」と、お話はだんだん具体的になって来ます。・・・本当にあと5カ月でお別れなんて信じられなくなる程どのお子さまも今は近くにいらして・・・。でも、今までチョコリットにいらして下さった卒業生のお母さまからお手紙やメールを頂きますと、またいちだんとご成長され素敵になられたお嬢さま達の姿を拝見出来、それも何より嬉しいことなのです。サン=テグジュペリも「一度関わった人にはずっと責任がある。」と言っていましたが、私は今も、これからも、変わらずに皆様お1人お1人のお幸せをお祈りしております。
さて、年長児の皆さまは今度の日曜日は第4回目の模擬試験ですね。今までご一緒に積み上げて来たものを大事に、積み上げが確かなものになりますように拝見、ご指導させて頂きます。ご一緒に頑張りましょうね!
ところで、木曜日クラスの年中さんクラスは定員になりましたので、新しい年中さんクラスが開講致します。6月22日(金)スタートの年中児行動観察金曜日クラスです。先日もサイトなどでこの新しいクラスについてお探し下さいました方がおられましたそうで、本当に有難く存じます。

お話は変わりますが、今日、『モルダウ~ヨセフ・モルナールの芸術Ⅱ~』というハープのCDが届きました。ハープも良いですね!癒されます。以前より好きだったフォーレの『塔の中の王妃』という曲にも想像力を掻き立てられますが、このCDの中のA・ハッセルマンス『つむぎ歌』にも同じような雰囲気があるのです。と申しますか、『塔の中の王妃』と『つむぎ歌』、本当によく似ているように思いますがいかがでしょうか。関連性があるのかと調べてみましたら、A・ハッセルマンスとフォーレはなんと同年生まれだったのです。そしてA・ハッセルマンスの娘は父の亡くなる2年前からフォーレの恋人であったこと、フォーレの『塔の中の王妃』はA・ハッセルマンスの没後6年目に世に出ているということを重ねると、見当違いもはなはだしいのかも知れませぬが、なんだか胸騒ぎを覚えてしまいます。娘とフォーレは父としてのA・ハッセルマンスに許されていたのでしょうか?『つむぎ歌』は文字通り糸を紡ぐ労働する少女をドラマティックに一服の絵として丁寧に描いているのに対し、フォーレは似たような旋律を最初から周知のもののように扱っているようにも思えてしまいます(完全に冷静さを失った聴き方ですね。)そして、こちらは描いているのが「王妃」なのですものね。現実のゴシップにはほとんど興味を覚えないのですが、何故、塔の中、つまり、囚われの王妃なのか・・・ということも気になってしまうのです。この2曲があまりに似ていて、あまりに違う為に、つい歴史のヴェールの中へと想像を馳せてしまいました(笑)。
ところで、H.トゥルネチェック作シューベルト・ファンタジーを聴いていましたら息子が突然「この感じ、僕の幼稚園の頃の世界観だった。」と申しますので「どんな感じだったの?」と尋ねますと、語ってくれました。何だか意外でしたね。でも、最近、幼児時代の世界観っておとぎ話の世界に確かに近いのかもしれないとも感じていたところでした。私も最近デュラックやニールセンの挿絵などを見てまるで自分の幼児時代に夢見た心象風景がそのまま取りだされていたかのような驚きを感じたのです。そのことにつきましてはまた書かせて頂きますね。何より、ハープはそうした心の奥深くに埋もれた美しい思い出や気持ちをダイレクトに呼び覚ます楽器なのかもしれません。

・・・先日アップしたブログですが、少し加筆したく取り下げておりました。その間にお母さまからメールを頂き、なんとヨセフ・モルナール教授に教えて頂いたと伺い、感動致しました。ハープは40kgを支えると言いますが、華奢な方でも大丈夫なのですね。ハープ・・・素敵です・・・。

さて、急に雨が降ったりお暑かったりとお天気が変わりやすいこの頃です。皆さまどうぞご自愛下さいませ。